アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



終戦60年ドラマスペシャル 日本のシンドラー杉原千畝物語・六千人の命のビザ [DVD]

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

戦争・戦後シリーズの第2弾の思いで記事を書いています。

第2次世界大戦中に6,000人のユダヤ人を救った日本人外交官、杉原千畝の話です。

1940年。外交官の杉原千畝がリトアニアに赴任して間もなく、第二次世界大戦が勃発。ナチス・ドイツはポーランドの西半分を制圧し、ユダヤ人への迫害を始めます。

やがてリトアニアはソ連に併合されることになり、日本領事館にも閉鎖命令が下されます。そんな渦中、日本領事館にポーランドから逃れてきたユダヤ難民が押し寄せ、通過ビザの発給を嘆願。

杉原千畝は、外務省にユダヤ難民に対するビザ発給の許可を求めるのですが、ビザは出せないという最終通告が届きます。

杉原千畝は、退去期限が刻々と迫るなか、外務省の命令に背いてビザの発給を始め、『シンドラーのリスト』を大きく上回る人道的な措置をした人です。
イスラエルでは国民的な英雄です。


私は、この物語を2005年10月11日に読売テレビ・日本テレビ系で放送された「終戦60年ドラマスペシャル 日本のシンドラー杉原千畝物語 六千人の命のビザ」で知りました。

私は、このドラマスペシャルをHDに入れて、何度も観ました。そのたびに杉原千畝夫婦の熱い思いに涙していた私であります。


ところで、そのドラマスペシャルが『日本のシンドラー杉原千畝物語・六千人の命のビザ 』としてDVDになっていることを最近知りました。

出演: 反町隆史, 飯島直子、他に吹石一恵、勝村政信、生瀬勝久

監督: 渡辺孝好

です。

私は、早速DVDを発注しました。

共同体感覚の生きた教材として使いたいと思っています。

戦争の時代に生きた代表的日本人外交官・杉原千畝の姿は、確実に今の時代を生きる人々にも勇気と希望と感動を与えるはずです。

レンタルもありますので、この時期にこそご覧ください。


<お目休めコーナー> 自宅近くで④ 



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(8月12日)も宇都宮市の栃木県庁内の大会議室で公立学校共済組合栃木支部の主催による「教職員のためのメンタルヘルス研修」を行ってきました。


(栃木県庁の中庭)

まずは、宇都宮駅に着くなり、前日同様駅ビル(PASEO)内の「餃子小町」内の餃子店で腹ごしらえ。研修に備えました。

昨日の受講者数は46名(一昨日は41名)。
後半の「勇気づけ」により力点を置きました。

ところで、私は宇都宮の地で、愛知県生まれの両親の子なのになぜ栃木県で生まれたのか、に思いを馳せました。

イトコの子ども同士の両親(両方とも岩井姓)は、10代でそれぞれ東京に出てきて、22歳と17歳で結婚し、2男1女を授かりました。

浅草を本社とする建具メーカー(板橋にも鹿沼にも工場あり)の常務取締役をしていた父は、昭和20年(1945年)の春、戦火を逃れて家族と共に栃木県の鹿沼市に移住、その後兄と私が生まれました。

私が子どものころは、B29、焼夷弾、防空頭巾の話、さらには出征していた叔父たちから外地での戦争の様子をよく聞かされていました。

鹿沼から東京まで通勤していた父はやがて、鹿沼工場を分離独立、そこの代表者になりました。

脈絡のない話を書いていますが、8月のこの時期に宇都宮に行って、「戦後」のことにからめて、私の生まれ故郷の鹿沼(宇都宮の西の都市)をふと思った私であります。

あと数回、戦争・戦後に関連した話を書くつもりです。


<お目休めコーナー> 県庁前の栃の木並木


(栃木県庁15階から)



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文藝春秋 9月号

おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

まずは、静岡地域を中心とした地震と台風の被害を受けられた方々にお見舞い申し上げます。

さて、宇都宮に「平成21年度メンタルヘルス講座」(公立学校共済組合栃木支部主催)の講師として行く電車の中で「文藝春秋」9月特別号で第141回芥川賞受賞作の『終の住処(ついのすみか)』(磯憲一郎)を読みました。

お互い30歳を過ぎて結婚した夫婦の話。

離婚しようと妻に言い出そうとしていた主人公(製薬会社勤務)は、妻から思いがけず妊娠を告げられます。離婚を言い出しかねていた主人公のその時の描写がユニークです。

そういう結末(妻の妊娠)が用意されていたのか、ぐずぐずと思い病んでいるいるあいだに、時間のほうが俺を追い抜いてしまったということじゃないか!

妻は、1人娘を授かってから、あることをきっかけに11年間夫と口を聞かなくなりました。その間の、その後の情景描写と心理描写がユニークです。

小説は、あらかじめストーリーを知ってしまうと面白くないので、このくらいにしますが、私には著者のパラグラフが長すぎるのが難点に思えました。


ところで、「文藝春秋」9月特別号は、「誰も知らない民主党研究」特集でした。

これがまた芥川賞作品以上に面白い。

私は、この特集を読んで、今度の衆議院議員選挙で、ステーツマンでなくポリティシャン、政策よりも政局のセンスに富んだ小沢一郎副代表に実質的に率いられている民主党が「小泉チルドレン」ならぬ「小沢チルドレン」を生み出してしまうことをはなはだ危険だと感じました。

一時期の田中軍団同様の小沢軍団が政党を代えて誕生することが懸念されているのです。

また、子ども手当て(必要額5兆3千億円)、高速道路の無料化(同1兆3千億円)など、合計16兆8千億円ものバラマキとも思える、ポピュリズム(大衆迎合)に満ち満ちた、財源不明の政策にも違和感を覚えました。

詳しくは、「文藝春秋」9月特別号を読んでのお楽しみ。


<お目休めコーナー>  会社近くのお店の前で



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

「勇気づけ勉強会(ELM)」のマニュアル・テキストを発送し始めています。 

特に昨年に受講された方々には、長らくお待たせしました。首を長くしてお待ちいただいていたリーダーの方々には、お詫び申し上げます。

改訂・改訂にさらに改訂を重ね、やっと正式なマニュアル・テキストが完成しました。

おそらく月遅れのお盆が終わるまでには、既受講者の手元に資料が届くはずです。

このELMのプログラムが完成するためには、4人の「勇気づけリーダー開発チーム」の涙ぐましいご尽力があったことをご報告申し上げます。

「勇気づけリーダー開発チーム」のことについては、下記のブログをご参照ください。

2008年7月13日 「読む顔写真(6)『勇気づけリーダー養成講座』開発プロジェクト・チーム・メンバー」

9月16日 「我ら『勇気づけ』ゴレンジャー」

9月28日 「第1回『勇気づけリーダー養成講座』」

あらためて4人に深い感謝の念を表明します。

「勇気づけリーダー・トレーナー養成講座」を修了された方は、「勇気づけ勉強会(ELM)」をどしどし展開できるだけでなく、ヒューマン・ギルドと契約を交わせば、「勇気づけリーダー養成講座」を幅広く展開できます。

クリックすると新しいウィンドウで開きます
(楡の大木)

私は「ガイドライン」の最後の「ELMに寄せる思い」に次のように書きました。

私たちの周囲には、ほんの少しの勇気づけで本来の自分を取り戻し、あるいは、新たな可能性に目覚め、他者に役立てる人たちがたくさんいます。そんな人たちにあなたから勇気づけ勉強会や勇気づけリーダー養成のかたちで発信していただければ幸いです。

ELMは、英語で楡の木を意味しています。あなたが捲いた楡の実がやがて楡の木になり、旅人を休ませ、小鳥たちをくつろがせ、やがては困難を克服する活力となって、そびえるよう木になることを願っています。

そんな貢献をなさるあなたに大いに期待しております。 

  

「勇気づけリーダー・トレーナー養成講座」を修了された方は、どしどし勇気づけの研修を展開してください。 

また、「勇気づけリーダー・トレーナー養成講座」受講ご希望の方は、ヒューマン・ギルドの講座案内をご参照のほど

「勇気づけリーダー・トレーナー養成講座」を受講す ると、

(1)各方面で「勇気づけ研修」(12パターン開発) を行えます。
(2)SMILEのフォローアップや、SMILE開催のための導 入講座としても使えます。
(3)ご自身で「勇気づけリーダー養成講座」を開講できる権利を有します。


(参考)第4期の「
勇気づけリーダー・トレーナー養成講座」は、9月26日(土)、27日(日)に開催します。
再受講もお勧めです。

なお、どうしても平日でなければ、という方のためには、岩井が外部(乃木坂)で行う講座があります。2-3名の枠があります。ヒューマン・ギルドまでご相談ください。


<お目休めコーナー> 自宅近くで③




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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

8月8日(土)、9日(日)とヒューマン・ギルドで「子どもの社会性訓練プログラム(APPLE)」を行いました。1年ぶりです。

参加者は17人。北は北海道の北見から、西は岐阜県の飛騨高山から。
親子6組の参加もありました。

APPLEは、小学校4年生から大人まで一緒になって学べる研修で、より良い対人関係、社会性、責任を学べます。
大人と子どもが同じ教室で学ぶ中に多くの発見があります。

感想文を見ると、大好評でしたが、とりわけ子どもたちからは、「ゲームが面白かった」「権利と責任がよく理解できた」という指摘があり、APPLEでしっかり権利と責任に触れることができたことが担当リーダーとしてうれしい限りです。

ちなみに、下のようにむずかしい権利と責任を子どもたちが理解するので、びっくりします。



1.基本的権利10項目

①あなたには、尊敬される権利がある。

②あなたには、信頼される権利がある。

③あなたには、仲間に入れてもらう権利がある。

④あなたには、一人にしてもらう権利がある。

⑤あなたには、意見を言う権利がある。

⑥あなたには、意見を言わない権利がある。

⑦あなたには、頼む権利がある。

⑧あなたには、言い訳をしないで断る権利がある。

⑨あなたには、過ちを犯す権利がある。

⑩あなたには、幸せでいる権利がある。


2.あなたが負う責任10項目

①あなたには、相手を尊敬する責任がある。

②あなたには、相手を信頼する責任がある。

③あなたには、相手が望むなら仲間に入れてあげる責任がある。

④あなたには、相手が望むなら一人にしてあげる責任がある。

⑤あなたには、相手の意見を聞く責任がある。

⑥あなたには、相手が意見を言わないことを認める責任がある。

⑦あなたには、相手が頼むことを認める責任がある。

⑧あなたには、相手が頼みを断ることを認める責任がある。

⑨あなたには、相手の過ちを許す責任がある。

⑩あなたには、相手の幸せをこわさない責任がある。


3.信頼関係を築く責任10項目

①あなたには、人からの尊敬に感謝するがある。

②あなたには、人からの信頼を裏切らない責任がある。

③あなたには、仲間の一員として仲間の役に立つ責任がある。

④あなたには、人をあてにしないで努力する責任がある。

⑤あなたには、自分が言ったことは実現するように努力する責任がある。

⑥あなたには、言わないことは分かってもらえなくとも仕方がないということを認める責任がある。

⑦あなたには、相手に借りを返す責任がある。

⑧あなたには、相手をなるべく傷つけない責任がある。

⑨あなたには、同じ過ちを繰り返さないよう努力する責任がある。

⑩あなたには、幸せをみんなに分かち与える責任がある。


<お目休めコーナー> 自宅近くで②




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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

8月5日放送の ためしてガッテン 「体重も血糖値も下げる!スロージョギングの?に答えます」で「走らなくても同じような効果が得られる運動法は?」として「スローステップ運動」のことを知りました。

スローステップ運動 というのは、文字通り ステップ を使った運動のことで、20センチ程度の踏み台を上り下りするだけという超手軽な運動法です。

方法は、

1分間に80回足を動かすような、ゆっくりとしたペース
■1回のスローステップ運動の時間は、10分程度
■1日2、3回を目安に。
■台の上で、両足が伸びきるようにする

だけです。

放送では、スローステップ運動をやっているだけで血糖値が下がったとか、体重が減ったとか、生活習慣病 改善効果 が上がった、というご利益が出ているそうです。

筋肉の遅筋を使うことと、運動をした後のような乳酸の値も変わらないことで、熟年者にはうってつけのスロー運動です。

私も日頃やっているスクワット、腹筋運動、腕立て伏せ、(時々気功)に加えて、自宅の階段を使ってやってみました。

まだ効果を確かめられるほどではありませんが、別に外に出て大それたことをやるのでもないし、汗ばむほどでもないので、続けられそうな感じがします。

たまたまテレビで見たためしてガッテンを試してみた私であります。


<お目休めコーナー> 自宅近くで①



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「人の上に立つ人」になれ―自分の「生き筋」が見える人は強い!
渡部 昇一
三笠書房

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

「知識、見識、胆識」に関しての続編です。

『「人の上に立つ人」になれ―自分の「生き筋」が見える人は強い!』(渡部 昇一、三笠書房)を読んでいたら、歴史上の「人の上に立つ人」が何人も登場してきます。

その中で胆識に相当する人物として、日露戦争時、戦艦三笠で指揮をとり、バルチック艦隊を撃破し、日本を勝利に導いた東郷平八郎の話が出てきます。

日本海海戦の時、東郷元帥は、戦艦に立ったまま戦況を見守り、落ちる弾からも水しぶきを受け、双眼鏡も軍服も何かもグショグショになっていました。

ところが、戦いが終わって東郷元帥が一歩動くと、彼が立っていた足の跡が乾いたままそっくり残っていたというのです。

つまり、東郷元帥は、戦況を双眼鏡で食い入るように眺めながら、一歩たりとも動かなかったことを意味します。

こんなことから東郷元帥は「聖将」と呼ばれるようになったのだそうです。

今の時代、こんな胚(ハラ)の据わった、胆識溢れるリーダーにはお目にかかれませんね。


<お目休めコーナー> 我が家のプリザーブド・フラワー(バラ)



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『致知』2009年9月号

ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

月刊『致知』9月号でウシオ電機会長の牛尾治朗氏が「知識、見識、胆識」のタイトルで「巻頭の言葉」を書いています。

もともとは、牛尾氏が安岡正篤氏から聞かされていた言葉でもあり、私は、同じく安岡正篤氏に師事した、評論家の伊藤肇氏の『人間学』(PHP新書)で読んで知っていました。

牛尾治朗氏は、知識、見識、胆識それぞれについて次の言い方をしています。

知識・・・・インフォメーション

見識・・・・インテリジェンス

胆識・・・・ウィズダムをさらに推し進めたもの


牛尾氏は、「巻頭の言葉」でさらに書いています。

せっかく見識を持っていても、それを実行する力がなければ役に立たない。いかなる抵抗があっても、いかなる困難に臨んでも、信ずるところを敢然として断行しうる実行力、度胸を伴った見識が胆識であり、胆識というものがあって初めて本当の知識人である、と安岡さんは書いています。


ウーム、なかなか胆識のレベルには至っていない自分を感じます。

次回は、胆識に満ちた歴史上の人物に触れます。


<お目休めコーナー> 我が家の庭で②

 



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ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 (岩波文庫)

岩波書店

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パリニッバーナ―終わりからの始まり (シリーズ仏典のエッセンス)
下田 正弘
日本放送出版協会

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

最近続けてブッダの最後の旅に関する本を読みました。

『ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 』(中村元訳、岩波文庫)とその解説書の『パリニッバーナ―終わりからの始まり 』(下田正弘著、NHK出版)です。

ブッダの死期が迫った時期を描いた経である『ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 』では、ブッダが従者のアーナンダにこんなふうに語る部分があります。

アーナンダよ。わたしはもう老い朽ち、齢をかさね老衰し、人生の旅路を通り過ぎ、老齢に達した。わが齢は80となった。譬えば古ぼけた車が革紐の助けによってやっと動いて行くように、恐らくわたしの身体も革紐の助けによってもっているのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この世で自らを島とし、自らをたよりとして、他人をたよりとせず、法(注:ブッダの教えのこと)をよりどころとして、他のものをよりどころとせずにあれ。

そして最後に次の言葉を残してこの世を去ります。

さあ、修行僧たちよ。お前たちに告げよう、「もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成させなさい。


さらに続いて『パリニッバーナ―終わりからの始まり 』を読むと、 概要下記のことが印象に残りました。

1.インドの古い言語であるパーリ語で書かれた「マハーパリニッバーナスッタンタ(大パリニッバーナ経)」は、分解すると、次の意味になります。この点は、インドのニューデリー大学に留学経験のある東大教授の著者らしいところです。

マハー(大いなる)+パリ(完全な)+ニッバーナ(涅槃)+スッタンタ(経)

2.ブッダの最後の旅の経路をたどると、ひたすらブッダの誕生の地であるルンビニーに向かっていた(最期の地はクシナーラー)。 

3.「『パリニッバーナ』の存在によって釈尊という<うつしみの仏>から教えという<言葉としての仏>への移りゆきとして全体として一貫されている構成」であることを見直したとき、「『パリニッバーナ』は<入滅の事実>を語るものであるというより、その様態や位相を変じつつ存在し続ける<仏>のありようと、それを中心として現存する仏教の歴史的意義を明かす役割を果たしていることが分かります。その点でまるで逆説のようですが、この経典は<仏入滅>の経ではなく、<仏存在>の経なのです」と説く著者の主張が伝わってきます。


ところで、『パリニッバーナ―終わりからの始まり 』の著者である下田正弘氏。お嬢さんが息子と小学校時代の同級生。

同じ小学校の保護者として一緒にお酒を飲んだことがあります。
偉ぶったところがない東大教授(当時は助教授)でした。


◎もし、どちらかをお読みになるつもりがあるならば、両方セットで読んだ方が理解が進みます。


<お目休めコーナー> 我が家の庭で①

 



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(8月4日)の午後は、私の公開講座を開いてくれている2つの団体 ― 社団法人 日本能率協会と株式会社 JIPMソリューション ― 主催の「潜在能力の発揮が経営の生命線をつなぐ」のお勉強のために東京国際フォーラムに行ってきました。

講演テーマと講演者は以下のとおり。

●潜在能力の組織的発揮~「働く人の喜び」を中心に据えた経営を目指す
 杉本守孝氏(社団法人 日本能率協会 経営研究主幹)

●真のライバルは時代~時代に克つ「3つの潜在能力」
 渡辺高志氏(株式会社 JIPMソリューション  常務取締役)

●脳の仕組みに基づくビジネス脳とリーダーシップ
 林成之氏(日本大学大学院教授・脳神経外科医)


「潜在能力の組織的発揮」の部分では、ヒューマン・ギルドのニュースレターで長らく連載を続けているエドワード・デシの「内発的動機づけ」の理論(ヒューマン・ギルドのホームページの「トピックス」で連載の大半を読むことができます)の正当性を再確認できました。


講座のトリは、脳梗塞で倒れたイビチャ・オシム前サッカー日本代表監督を救った「脳低温療法」の開発者として知られ、北京五輪では、独自に編み出した「勝負脳」理論を北島康介選手ら日本競泳チームに伝授した林成之氏。

「脳の仕組みに基づくビジネス脳とリーダーシップ」についてパワーポイントのスライドをふんだんに使っての1時間半ほどの講演。

話に魅了されてメモを忘れていたのですが、次の部分だけは、しっかりとメモを取っていたので、記しておきます。


若返りの習慣・老化防止の習慣

1.歯を磨くとき舌も磨く

2.鏡を見て笑顔を作ってから1日をスタート

3.楽しい会話を心がける

4.年だからもういい、ムリ・・・・否定語を使わない

5.人をほめる力を高める

6.人を好きになる

7.美しい歩き方と姿勢を保つ

8.得意な趣味を作る

9.適度の運動を毎日行う


林成之氏の講演を聴いて、書棚にありながら読んでいなかった『<勝負脳>の鍛え方』(講談社現代新書)を読みたくなりました。

<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)
林 成之
講談社

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◎お知らせ:ホームページの大幅更新のためにしばらく開けなかったヒューマン・ギルドの掲示板が書き込み可能(会員限定)になりました。ご訪問の上、コメン書き込みをお願いします。

<お目休めコーナー> 通勤時の私を立ち止まらせたゆり

 



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(8月3日)の午後は、7月29日のブログ「思いがけなく充実した日々(2)」 の「5.学校崩壊の建て直し作戦会議」を生かし、愛知県内の某学校崩壊中学校区の、中学校1校、小学校3校の先生方に一般参加者が20人ほど交じった計80人ほどを対象に「困難を克服する活力を与える『勇気づけ』講演会」を行ってきました。

ご紹介は、三輪克子さん(勇気づけスペース「LUN」主宰、ヒューマン・ギルド会員)。

講演のポイントは、下の4つ。ベースに「変革」と「勇気」を据えました。

さらに大事な視点として、次の画面を映し出しました。

 生徒の立ち歩き、私語などの不適切な行動によって授業が損なわれてしまっているからです。

途中、パワーポイントでは用意しなかったのですが、

CHANGE

の中に潜む「T」(ためらい、抵抗)を取り除くと

CHANCE

に変わる

という話は、大いに受けました。

60枚ほどの感想文を読ませていただいたら、1人を除いてかなり好意的でした。

講演後は、駅近くの居酒屋で6人の校長、教頭と会食しました。
私は、新幹線の指定席を買っていたので、2時間ほどで先に失礼しました。

そして、帰宅は11時近く。

残った人たちは、盛り上がって2次会に行ったそうです。


アドラー心理学が、勇気づけが学校再生に生かされればうれしい!

<お目休めコーナー> ご近所のサルスベリ

 


 



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初めて部下を持つ人のためのリーダーシップ10のルール (フレッシュリーダーズ・ガイド (01))
マリーン・カロセリ
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

『初めて部下を持つ人のための リーダーシップ10のルール』(マリーン・カロセリ著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読みました。

冒頭のルール1の「リーダーは、現状を変革する人である」に次の言葉がありました。

マネジャーの仕事は、組織の目標を達成することである。それに対してリーダーの仕事は、新しい目標を作ることであり、古い目標を改造することである。「新しい行動のに道筋を示す」ことだといってもいい。

ただ、ルール2の「リーダーとは、ビジョンを描く人である」まではいいとして、その後は、リーダーとマネジャーがごちゃ混ぜになっているようで、やや竜頭蛇尾の感がありました。

それでも、2ヵ所ほど「これは使えるな」という部分がありましたので、抜き書きしましょう。

1つは、ジョークです。

ディナーの席にあまり行儀がいいとはいえない客を迎えたある女性の話がある。

その客は、お皿の上にある肉にフォークをぐさりと刺すと、それを彼女のほうに向けながらこう言った。「これはブタか?」

女性は、おだやかに微笑むと、質問を返した。「フォークのどちら側についている肉のことをおっしゃっているのですか?」

もう1つは、コラムの「迷った時に」にあった「無意味な賞賛の危険」の話。

ある年のクリスマス。ある会社の社長が、従業員全員に七面鳥をプレゼントした。

その次の年、もちろん従業員たちは同じプレゼントを期待した。従業員の不満が革命を起こしそうなレベルまで達する前に、社長は降参してまた七面鳥を買ってきた。

しかしそれでも、七面鳥の大きさが人によって違うという不満の声が、社長の耳に届いてきた。

従業員たちは、七面鳥の大きさは功績の大きさに比例しなければならないと考えていた。

そしてその翌年、今度は七面鳥ではなくてローストビーフが欲しいと言う人が出てきた。そこで、注文をきちんと管理するために、七面鳥担当者が必要になった。


後半の話は、外発的動機づけの賞の危険性を見事に表現したメタファー(たとえ)として笑える話です。


<お目休めコーナー> 茅ヶ崎の花⑤



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

今日から8月です。天候は不順ですが、順調なスタートを切りましょう。

さて、船井メディア「Just」CD8月号のスペシャルインタビューで私の『大人の「勇気づけ」の育て方』http://www.funaimedia.com/just/index.cfm でほんの一部視聴可能)が取り上げられました。

大きなポイントは、次の3つです。

車検と同じように、夫婦も数年に一度はメンテナンス(再調整)が必要

●所属感・信頼感・貢献感が、勇気づけ(困難を克服する活力)を育て、自信の回復につながる

自分に「ダメ出し」するのではなく、「良い出し」するクセをつけると、マイナスもプラスに変えられる

人見ルミ編集長(船井メディア常務取締役)とのインタビューは、先方のまとめでは、概要次のように終わります。

①学びの場やインターネットを通じて、家庭以外の所属感をつくる②信頼できる仲間を増やす③自分が悩んだことを財産として、同じ悩みを持つ人に貢献することが、自分を勇気づけ、自信の回復につながります。

勇気とは、向こう見ずな行動をすることではなく、困難を克服する活力。そして、他者を尊敬し、尊重し、共感する思いやりにあふれる行動を起こすことです」。そうした勇気が、また、人間関係をより良くしていくと岩井さんは言う。

そのためにも、まずは自分に「ダメ出し」するのではなく、「ヨイ出し」するクセをつけること。「世界は後ろ向きの空気で一杯ですが、それに汚染される必要はないのです。1日の終わりに、よくがんばった自分をほめ、出会った人に感謝するだけで、人はマイナスをプラスに変える力を持っているのですから。


(注)ご注文は、ヒューマン・ギルド(電話:03-3235-6741)へ。
ヒューマン・ギルドの会員ならば、CDのみ3,150円(税込み)のところを、(1)情報誌、(2)『ザ・フナイ』2008年9月号(私の『「陰」のメッセージを読み取ろう』掲載、税込み1,450円)を付けて3,000円(送料込み)で提供(先着20名限定)

 
<お目休めコーナー> ツインリンク・ホテルの窓から



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