見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

高麗美術館と洛北の神社

2005-02-06 20:04:52 | 行ったもの(美術館・見仏)
○高麗美術館 冬季企画展『朝鮮の「四君子」-梅・蘭・菊・竹-』と常設展

http://www.koryomuseum.or.jp/default.htm

 高麗美術館の存在は以前から知っていたが、なかなか訪ねてみる機会がなかった。最近、関西に行く機会が増えて、有名どころは回りつくしたので、今回は久しぶりに北山を歩いて、この美術館を訪ねてみようと思い立った。地下鉄の北山駅で下り、深泥ヶ池の傍らの小さな貴船神社(江戸時代に勧請された分社)、カキツバタで有名な大田神社、上賀茂神社に詣でる。

 それから賀茂川を渡り、住宅街の中の高麗美術館に寄る。履物を脱いで上がるところが奥ゆかしい。1階では『朝鮮の「四君子」』と題した企画展が行われていた。梅・蘭・菊・竹の4つの植物をモチーフにした、さまざまな文物、書画、陶磁器、調度品などを集めたものだ。朝鮮の文物は「愛らしい」ものが多い。高度な技術よりも、モチーフの無防備な愛らしさ、民芸品のような素朴さが印象に残る。気になったのは、まばゆいばかりの螺鈿の箱。

 2階は常設展。家具が多かった。箪笥の上に置かれた木彫の雁は、伝統結婚式で行われる「奠雁礼」という儀礼に使われるものだと言う。これがまた、かわいいので、画像は「Life in Korea」の「動物」リンクからどうぞ。
 http://www.lifeinkorea.com/culture/patterns/patternsj.cfm
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