○神奈川県立金沢文庫開館75周年記念特別展『仏教美術の華』
http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm
金沢文庫は、毎年、この時期に仏教美術に関する企画展示会をやっているはずだ。毎年、通りみちの民家の梅の咲き具合を気にしながら訪ねていく。しかし今回、「開館75周年記念」をうたっているにしては、いまいち華やかさがないように思った。
絵画と文書が多い。見どころは十大弟子像(称名寺蔵)かなあ。ひとりひとり個性が際立っていて、鎌倉肖像彫刻の名品だと思う。中には、釈迦の弟子とは思えない、俗臭紛々とした面構えの持ち主も混じっている。できれば床にしゃがみこんで、下から目線を合わせるように覗き込むようにするといい。
1体ずつ弟子の名前を付していないのは残念。同じフロアに2003年4月の特別展『釈迦と仏弟子たち』の図録が置いてあるので、これを参照しながら拝観するのがよい。釈迦の十大弟子は、それぞれ「智慧第一」「説法第一」「多聞第一」など、異なるキャッチコピーを背負っているので、それを念頭に置きながら面構えを見直すと、一層味わい深いものがある。
http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm
金沢文庫は、毎年、この時期に仏教美術に関する企画展示会をやっているはずだ。毎年、通りみちの民家の梅の咲き具合を気にしながら訪ねていく。しかし今回、「開館75周年記念」をうたっているにしては、いまいち華やかさがないように思った。
絵画と文書が多い。見どころは十大弟子像(称名寺蔵)かなあ。ひとりひとり個性が際立っていて、鎌倉肖像彫刻の名品だと思う。中には、釈迦の弟子とは思えない、俗臭紛々とした面構えの持ち主も混じっている。できれば床にしゃがみこんで、下から目線を合わせるように覗き込むようにするといい。
1体ずつ弟子の名前を付していないのは残念。同じフロアに2003年4月の特別展『釈迦と仏弟子たち』の図録が置いてあるので、これを参照しながら拝観するのがよい。釈迦の十大弟子は、それぞれ「智慧第一」「説法第一」「多聞第一」など、異なるキャッチコピーを背負っているので、それを念頭に置きながら面構えを見直すと、一層味わい深いものがある。