付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「とらドラ6!」 竹宮ゆゆこ

2010-04-19 | 学園小説(不思議や超科学なし)
「踏み出したい一歩が、あるんだろ!? あるから迷うんだろ!? そんなもんがねえ奴は、そもそも行こうかどうしようかなんて迷わなえよ! 行きたい方向が、その先が見えているからビビるんだ!」
 生徒会長・狩野すみれ(狩野姉妹の兄貴の方)の言葉。

 文化祭が終わった直後から優等生の北村が豹変し、生徒会活動から抜け、髪を染め授業をサボるなど奇行に走り出した。
 北村の幼なじみの亜美は甘えるなよと鼻で笑い、上司とも言うべき生徒会長すみれ兄貴は思わせぶりな言葉をつぶやくだけだ。
 しかし、放ってはおけないと竜児と大河は策を練るのだが……。

 独身担任の恋ヶ窪ゆり先生の日常はますます悲惨になっていますが、教師としての仕事は放棄していないので、「がんばって!」と応援したくなります。ノーメイクでぼさぼさ頭はやめた方が良いと思うけれど。
 文化祭をきっかけに竜児と実乃梨の仲が接近するのだけれど、北村の不良化でそれどころではなくなり、むしろ竜児と大河の絆が強調されてしまいます。この話は、北村と生徒会長の話なのだけれど、当事者たちがほとんど動いていません。本人たちは自覚してないだろうけれど、竜児と大河は確実に墓穴を掘ってます。
 クライマックスの殴り込みも大人になりきれないけれど子供でもいられない高校生ならではの暴走。それはパーフェクト兄貴ですら例外では無いようです。

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コメント
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