「出会いは偶然だからこそ尊いのにな」
街を往く子供たちが、なにかの呪文のように口ずさむ。『メーオーセーオー』と。
空から降る石を求め、夜の森に入り込む3人の少年の運命は……。
純白の青春ホラーをあおり文句に、電撃文庫と講談社ノベルスが1人の覆面作家のシリーズを同時展開するという企画ですが、四十代男性を「老成した雰囲気」と表現するところを見ると作者は若いのか、それとも若い主人公視点でわざと書いているのか……。
そんな老成したなどといえるほど、四十代は落ちついていない気がするけどねえ……というのは作品とは関係ない話。物語は、【彼ら】と呼ばれる人間ではないモノたちの依頼を受けるのが仕事の探偵、冥王星Oという青年が【空を歩く男】を探す話と、3人の少年が知り合い、夜の森にピクニックに行く話が交互に語られ、ありふれた街の光景が軋みをたてて崩れていきます。
いったいどういう話になるんだと、二転三転する話をぐいぐい読ませてしまうパワーはありますが、ホラーというほどホラーではない気がします。確かに、個々の要素はすごくホラーなんだけれど、組み上がったものがどちらかというと青春ハードボイルドになってしまったので後味がすっきりしてしまいました。
でも、本当に二転三転して最後まで落ちつき先が読めませんでした。【顔のない女】……。
【魔界探偵 冥王星O】【メーオーセーオー】【ウォーキングのW】【越前魔太郎】【ブリキ】【空を歩く男】【窓をつくる男】【ナイフ】【児童虐待】【ピクニック】
街を往く子供たちが、なにかの呪文のように口ずさむ。『メーオーセーオー』と。
空から降る石を求め、夜の森に入り込む3人の少年の運命は……。
純白の青春ホラーをあおり文句に、電撃文庫と講談社ノベルスが1人の覆面作家のシリーズを同時展開するという企画ですが、四十代男性を「老成した雰囲気」と表現するところを見ると作者は若いのか、それとも若い主人公視点でわざと書いているのか……。
そんな老成したなどといえるほど、四十代は落ちついていない気がするけどねえ……というのは作品とは関係ない話。物語は、【彼ら】と呼ばれる人間ではないモノたちの依頼を受けるのが仕事の探偵、冥王星Oという青年が【空を歩く男】を探す話と、3人の少年が知り合い、夜の森にピクニックに行く話が交互に語られ、ありふれた街の光景が軋みをたてて崩れていきます。
いったいどういう話になるんだと、二転三転する話をぐいぐい読ませてしまうパワーはありますが、ホラーというほどホラーではない気がします。確かに、個々の要素はすごくホラーなんだけれど、組み上がったものがどちらかというと青春ハードボイルドになってしまったので後味がすっきりしてしまいました。
でも、本当に二転三転して最後まで落ちつき先が読めませんでした。【顔のない女】……。
【魔界探偵 冥王星O】【メーオーセーオー】【ウォーキングのW】【越前魔太郎】【ブリキ】【空を歩く男】【窓をつくる男】【ナイフ】【児童虐待】【ピクニック】