付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「六覇国伝4~カラクの女神」 人魚蛟司 (原案:南原順) 

2011-03-31 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 忙しかったり疲れていて、本を読んだり気になったことをメモする気力も時間もないときは、昔まとめて書きおきしておいたものが自動的にアップされていきます。こういう更新システムはべんりですね。
 精神的に疲れていると、新しい本が読めなくなります。固い内容の本、活字が小さい本はますます無理です。
 展開と結末が分かっている、ハッピーエンドの薄い本が読みたくなる、それしか読めなくなると「これは疲れているな」と自己診断できます。最近は、何度も読み返した4コマまんがばかり読み直しているので、かなり疲れていたと思います。 

「人間とは社会秩序にしたがう者のことです」
 社会の枠からはみ出る者は駆除すべきだと、ザヤエの家令に仕える軍師チョウコウの言葉。

 ならず者に乱暴されている老人を救った、キクハとメイネの大道芸人の母娘。
 ところが助けた老人が、かつては裕福な商人だったはずのキクハの父で、悪い番頭に店を乗っ取られ、今は貧乏長屋に暮らしているというのだが……。

 大帝国の遺物を巡る陰謀に巻き込まれた、芸人親子の破天荒な大騒動の顛末。
 いつものように基本フォーマットは時代劇、それにスチームパンクを乗っけて、最後の大ネタは「エンジェル・ハイロゥ」というか「幸せの時」というか、そんなあたり。

 でも、これでもう15年以上前の作品なんだよなあ……。
 6つの国を順番に舞台とし、そこで太古に製造された魔神を鍵にしてボーイ・ミーツ・ガールの話を繰り広げる予定の六覇国伝も、この4番目のカラクにておしまい。ログアウト文庫そのものが消えてしまったので……。
 ログアウト文庫はそもそもデザインがあまり売れなさそうでしたよね。今、古書店で見てもなんというか地味すぎて書架で埋没してます。その中で六覇国伝は毎回のようにイラストが替わるので、これだけ変わると同じシリーズものとも思えません。国が変わればカラーも変わるということなのかもしれませんが、本としての統一コンセプトは欲しかったなあ。さらに目立たなくなってます。

【カラクの女神】【六覇国伝】【人魚蛟司】【南原順】【近永早苗】【もりき靖泰】【囚われのヒロイン】【長寿と繁栄を】【タイレイの花嫁】
コメント
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