「学校は、失敗するためにあるのよ」テストは間違えるためにあるし、試合は負けるためにあるのだと楠琉羽の言葉。
近隣の高校剣道部に道場破りが出没。その圧倒的な強さに、道場破りをする鬼面の剣士の正体は「つばさ」のメンバーである矢吹静香ではないかとの噂が立ち……。
ユーモアやラブコメ要素をちりばめつつ、学生たちそれぞれの悩みに正面から向かい合い、学生時代はいくらでも失敗して良いし、必要なら友達に助けてもらえば良いんだよと語りかけてくる学園アクション、高校生によるお助けグループ「つばさ」の物語の２冊目。
手堅く安心して読めて、面白いよね。第三者にはみえみえの翠子の焼き餅も愉しいし。
こういう正統派の学園アクション小説ってのは、むしろ青い鳥文庫とかジュニア向け新書レーベルの方が良いのでないかなあ、涼宮ハルヒの憂鬱だって角川つばさ文庫だし……とか思いつつ、今はどんな話を書いているのか検索してみたら、今は徳間文庫で警察ものを書いているんですね。
【つばさ２】【麻生俊平】【藤田香】【いい奴】【ラッキーすけべ】【黒いオーラ】【偽装デート】【おむすび】
