「女の前では野郎なんてオモチャみたいなもんだ」自覚せずに男をオモチャ扱いできる女性は素晴らしいと、ジョス・グレナムの言葉。
敵国ランバルトの虜囚となった田中さんは、魔王だがオタクだ。
そのランバルト国王であるフェラール三世は、妹であるシレイラの傀儡でありホモだ。
どちらもダメダメ人間ながら今や同人仲間であり、熱い友情で結ばれているものの、２つの勢力のトップが戦いをやめようとしたところで、すでに事態は止まらないところにまで来ている。
だから、２人は決意した。２つの国の王としての責務を果たすことを……。
歴史を裏から操作する全能の存在を前提として歴代魔王やランバルトのサンバーノ宰相も動き出しますが、戦争はそれ自体の重みで動き始めていて止まることはありません。
「戦争が好きなのはバカか狂人だけなのだ」
ナサニア・ゴローズ男爵の言葉。
わかっちゃいるけどやめられない。それが戦争。
これまた死屍累々の本土空襲編ですが、シレイラ王女も机上の戦争ではなく現実の戦争を目の辺りにしますが、そのまま感動的な成長物語にしてくれないので、先の展開が読めません。
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