「政治の世界では……そうですねぇ、どう言えばいいでしょうか……そう、相手に『確信』を抱かせたら『負け』なんです……」政治の世界ではビジネスの世界のように誠意や信頼や信用を得ることは二の次で、相手に疑念を与え、動きを抑えることが優先されるからこそ、国会でもあやふやで意味不明なことを言うのだと内閣総理大臣、二藤部新蔵の言葉。
信任状捧呈式のため、世界中からの注目を浴びる中、ヤルバーン大使の乗り込んだ儀装馬車の車列が皇居へと動き始めた。
その機会にさまざまな妨害工作やテロ計画が動き出す。
だが、警護に就くのは皇宮警察の騎馬警官や公安関係者らだけではない。ヤルバーンもまた異星技術を遠慮会釈なしに投入して警備網を組み上げていたのだ……。
要所要所を手抜きのないｂｏｂさんのイラストで押さえた４巻。
高速圧縮言語の大阪弁とか小ネタを挟みつつ、日本と銀河連合、日本と諸外国との外交が語られていきます。ほぼウェブ連載版ままながら、章題を巧くつけてまとめてます。
『首都消失』の名古屋に政府の中枢機能が置かれて外交が再起動するまでとか、『さよならジュピター』の太陽系のすべてのシステムが１つの目的に向かって動き始めるまでとか、そんな大きな歴史の歯車が動き出すまでのプロジェクトＸ的な人間のがんばりが好きなので、この話もこのあたりのパートが大好きです。
【銀河連合日本IV】【柗本保羽／松本保羽】【bob】【星海社FICTIONS】【宇宙外交】【ファースト・コンタクト】【どや】【ＲＰＧ】【フルアーマー麗子さん・デンドロビウム】【城崎温泉】【官房機密費】【対物ライフル】
