「美味しければ正義」食べられるものがあるだけで幸運なのだから、それが魔物だ死骸だと騒ぐなとゼロス・マーリン。
ソリステア公爵家の令嬢セレスティーナの教育を任されたゼロスは、無理矢理弟子入りして付いてきたセレスの兄ツヴェイトや、兄妹の護衛騎士らをファーフランの大深緑地帯へと連れ出した。そこはキメラやトロールなど単独でも騎士が総掛かりで勝てるかどうかという、高レベルのモンスターの群れが跋扈している樹海。
そんな危険地帯でのサバイバルで、兄妹や騎士たちのレベルは命の危険と引き替えにガンガン上がり、成長の副作用で苦しみぬき、さらに凶悪なモンスターとの戦いに明け暮れてるのだが……。
胡散臭い格好を好きこのんでする大賢者の異世界ライフ。胡散臭いのはポリシーで、それで通報されても名誉毀損で結果的に相手からむしり取ろうというスタイル。それが許されるのも、ゲーム内ではトップグループの実力で、この世界ではその気になったら単独で国を相手にできるだろうという力があればこそ。
そんなおっさんが、てきとーに、無責任に、気ままに暮らしていこうとする話ですが、今回はついに同じ転生者のイリスと接触。「人間最強のおじさんを倒せる人がいたら、私は見てみたいんだけど？」という、ゲーム視点からのゼロスの強さを解説する、雷電的なポジションの少女です。
彼女とそのパーティ中心に視点を置いても面白そうなんだけれど、そうするとありきたりの異世界転生ファンタジーになってしまいかねないので、これくらいの関係の方が面白いのかな。
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