「むりにじぶんのことすきにならなくていいよ。にぃにのことはれーがすきだから」第一皇子と鳳蝶には共通点がある。どちらも自分自身のことが好きではないのだ。
でも、それでもかまわないとレグルスは言う。そして殿下も弟皇子としっかり話をすべきだと。
王都のギルドから菊乃井家に売られた喧嘩を買った鳳蝶。武神イシュトからも「粛正せよ」の言葉をもらい、神の言葉を授かっていると称する火神教団もろとも叩き潰すことにした。空には千年以上前の魔術師レクス・ソラニウムの遺産である空中城もある。
そんな慌ただしいさなか、鳳蝶を訪ねてきたのは第一皇子。皇子は鳳蝶と弟の仲が良いというのは本当かと尋ねる。彼は自分に自信がないから、第二皇子の「兄を支持する」という言葉を信じ切れないのだ……。
歌劇団の段取りもしながら、冒険者から搾取している王都ギルドや邪神信仰に走る教団との決闘裁判に臨みつつ、神様に時間外職務範囲外手当を要求する主人公。大忙しですが、ちゃっかり手間賃を回収しています。
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