「命を奪う、その感触を忘れないようにしなければ、驕りが出ます。生き物と自然に対して、驕り高ぶれば、人間は滅びます」
そう領地で教えているのだとミュリエルは語る。片手で人間の首を折れなければ領主は務まらないと。
田舎男爵の娘ミュリエルが王弟アルフレッドと結婚した。それはそれで大事件なのだが、結婚したといっても式は挙げてないし、そもそも王宮には知らせてなかったし、国王の印を勝手に使いまくって手続きを進めたので後始末に文官が奔走。その慰労も王弟の義務だ。
さて、石投げだけで大方の野生の獣は狩れるミュリエルだが、王宮でのマナーは心許ない。そのあたりを誰か貴族につつかれてしまったら、結婚そのものがご破算になる窮地にあった。しかし、そこで公爵令嬢ルイーゼが言い放った。
「男たちは的外れなのです。女の気持ちなど、何ひとつ分からないのです」
だから、女の戦いをしましょうと……。
物語としては、今回の巻頭で「王弟殿下が婿入りした」のでタイトルを回収。それからは後日譚的に群像劇っぽくミリーの周囲の人々の物語が語られ始めます。特に中盤以降、ミリーの親友イローナのキャラ立ちが加速し始めます。イローナというよりイローナの父親ですね。ミリーが周囲を引っかき回すことによって起きた混乱に商機を見いだす商売人の娘。そして彼女が何か新たな商売を思いつくと、どこにいてもパッパが反応するのです。「パッパに任せなさい」と。次第にパッパことレオナルド・サイフリッドの活躍場面が増えていきますっていうか、本来、内政ものなら主人公がやるべきことを全部パッパがやっている気がします。主人公もキャラが濃いし、彼女の家族も十二分に濃いのだけれど、サイフリッド家の面々はそれを凌駕しちゃうんです……。
イラストも婚約式、人形、剣を抜いたところと、この巻の山場をきちんと抑えてます。挿絵イラストもちゃんとポイントをついたセレクトです。こういうイラストが付くと、楽しく読めますね。
【石投げ令嬢2~婚約破棄してる王子を気絶させたら、王弟殿下が婿入りすることになった~】【みねバイヤーン】【村上ゆいち】【GAノベル】【溺愛恋愛小説】【小説家になろう】【ドギーバッグ】【寝袋】【ランタン祭】【魔剣】【くるみ割り人形】
そう領地で教えているのだとミュリエルは語る。片手で人間の首を折れなければ領主は務まらないと。
田舎男爵の娘ミュリエルが王弟アルフレッドと結婚した。それはそれで大事件なのだが、結婚したといっても式は挙げてないし、そもそも王宮には知らせてなかったし、国王の印を勝手に使いまくって手続きを進めたので後始末に文官が奔走。その慰労も王弟の義務だ。
さて、石投げだけで大方の野生の獣は狩れるミュリエルだが、王宮でのマナーは心許ない。そのあたりを誰か貴族につつかれてしまったら、結婚そのものがご破算になる窮地にあった。しかし、そこで公爵令嬢ルイーゼが言い放った。
「男たちは的外れなのです。女の気持ちなど、何ひとつ分からないのです」
だから、女の戦いをしましょうと……。
物語としては、今回の巻頭で「王弟殿下が婿入りした」のでタイトルを回収。それからは後日譚的に群像劇っぽくミリーの周囲の人々の物語が語られ始めます。特に中盤以降、ミリーの親友イローナのキャラ立ちが加速し始めます。イローナというよりイローナの父親ですね。ミリーが周囲を引っかき回すことによって起きた混乱に商機を見いだす商売人の娘。そして彼女が何か新たな商売を思いつくと、どこにいてもパッパが反応するのです。「パッパに任せなさい」と。次第にパッパことレオナルド・サイフリッドの活躍場面が増えていきますっていうか、本来、内政ものなら主人公がやるべきことを全部パッパがやっている気がします。主人公もキャラが濃いし、彼女の家族も十二分に濃いのだけれど、サイフリッド家の面々はそれを凌駕しちゃうんです……。
イラストも婚約式、人形、剣を抜いたところと、この巻の山場をきちんと抑えてます。挿絵イラストもちゃんとポイントをついたセレクトです。こういうイラストが付くと、楽しく読めますね。
【石投げ令嬢2~婚約破棄してる王子を気絶させたら、王弟殿下が婿入りすることになった~】【みねバイヤーン】【村上ゆいち】【GAノベル】【溺愛恋愛小説】【小説家になろう】【ドギーバッグ】【寝袋】【ランタン祭】【魔剣】【くるみ割り人形】