付け焼き刃の覚え書き

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「双子まとめて『カノジョ』にしない?」 白井ムク

2024-01-11 | 学園小説(不思議や超科学なし)
「相手に合わせて気を使いながらコミュニケーション取るのって(窮屈じゃないかな)」
 自分はそういうのは苦手だと咲人にいう宇佐見(の姉のほう)。

 幼稚舎から高校まで一貫教育の有栖山学院に外部生で進学したばかりの高屋敷咲人を、ライバル視して何かと突っかかる同級の美少女、宇佐見千影には、放課後にはゲーセンで遊び無邪気な笑顔を見せる意外な側面がある。
 そんな彼女と仲良くなろうと、校内では寄り添い、放課後は一緒に遊んでいるうちに仲が深まり、ついには彼女からの告白。もちろん想いに応える返事をする咲人だが、どうもどこかで入れ違いがあったらしい。
「えっ、告白したの私だよ!?」
「でも…いま告白されたのは、うちだし」
 宇佐見は実は千影と光莉の双子で、学校とゲーセンでは別人みたいだったのは、本当に別人だったのだ……。

 どちらが告白したかされたかこじれてしまったあげく、なら両方と付き合えばいいのよと双子から言い出す、優等生美少女&奔放美少女を同時に相手にするラブコメ。
 双子はどちらがどちらか見極められるようになるのが攻略ポイントとされた時代もありましたが(代表作は『タッチ』)、『双恋』以来、恋愛もので双子が出てきたなら両方と同時に付き合うのが当たり前(見極めるのは付き合ってから)という流れの最近作。あとは『好きな子に告ったら、双子の妹がオマケでついてきた』かな。

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