中山春斗はチャンネル登録者10万人を持つゲーム配信者「鬼ちゃん」。対戦プレイヤーを煽りまくって怒らせるのが彼のスタイルだ。ところがある日、ついうっかりマイクを切り忘れ、食事を部屋まで届けに来てくれた妹との会話が流れてしまう。病気と事故で両親を失ない、生活費や妹の進学費用を貯めていること、配信以外に週６のバイトをしていること、わざわざ煽るための台本を用意していること、すごく妹思いのいい人だということ……みんな世界中にバレてしまったのだ。おかげで「こいつマジで胸糞なんだけど」という当然のコメントにすら「妹のためにがんばってるんだから黙ってろ」「ビジネス煽りです」などとレスがついてしまう事態に。マジで営業妨害である。
なんとか放送事故前のスタイルに戻そうと四苦八苦しているところに、偶然、チャンネル登録者数30万人のプロゲーム配信者のAyayaとオンラインゲームABEXで同じチームになってしまう。ここはチャンスと張り切るのだが……。
「ぷっ、あははっ、みんな見て！ まさかの鬼ちゃん出てきちゃったけど、これ本物で合ってるよね!?」
一方、Ayayaは配信中で、鬼ちゃんの挙動をみんなで楽しく見守っていたのだ。
配信者ものだけどＶではないゲーム配信者もの。実際のゲーム配信内容より、彼のやらかしからのリカバリーを画策してやることなすことすべて裏目に出る舞台裏をジェットコースターで語っていくというもの。妹やその友達、大学の知人と狭い交友範囲ながら、そのに人間模様をきっちり読ませるラブコメです。
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