付け焼き刃の覚え書き

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「左遷されたギルド職員が辺境で地道に活躍する話1」

2024-01-08 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「魔女が本気で力を使って有名になると、その、なんといいますか、色々と問題が生じてしまいますから……」
 見えざりの魔女ラーズは、やれてもやらない領分というものがあるのだと説明した。つまり魔女狩りは怖い。

 新しく発見された迷宮の攻略計画を立案していたギルド職員サズは、高官の縁者という男に理不尽に仕事を横取りされたあげく、辺境のピーメイ村に左遷されてしまう。ピーメイ村はかつては世界樹のダンジョンのある地として栄えていたが、ダンジョンが消えて以来閑散としていた。まだギルドが廃止されていないのは、ごくわずかながらダンジョンがまだ生きているのではないかという疑惑が残っているため。
 今では能力を失っているが、サズは『発見者』の神痕を持つ元冒険者。人手の足りないギルドで、『怪力』の神痕を持つものの職員としては新人の同僚のイーファを助けながら、ギルド職員兼冒険者として田舎暮らしを始めるのだが……。

 失意のなか都を去った男が、村での緩やかな生活の中で失ったはずの神痕の力を取り戻し、さらには貴重な精霊の力まで手にしてしまうのだけれど、その前に世界樹の秘密が立ち塞がります。
 ゆるゆる穏やかでそこそこ仕事の湧いてくるギルドライフものです。見えざりの魔女が良いキャラですよ。

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