付け焼き刃の覚え書き

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「天才女優の幼馴染と、キスシーンを演じることになった」 雨宮むぎ

2024-01-05 | アイドル・声優・芸能
 高校1年生にして大人気女優になっている、水沢玲奈が演劇に目覚めたのは小学1年の学芸会だった。幼馴染みでいつも「大きくなったら海斗とケッコンする!」と言っていたクラスメイトの天野海斗が「白雪姫」の王子様に決まったので、他の子と海斗がチューするのはイヤだと引っ込み思案だったのに名乗り出たのだ。
 意外にも玲奈には芝居の才能があり、あっという間に頭角を現し、15歳にしてスターダムにのし上がっていたのだが、共にビッグな役者となって再会しようと約束して分かれた海斗は、考え抜いた演技が一部には評価されていたものの、未だエキストラ同然の脇役ばかりという売れない子役だった。
 その2人が新作ドラマ「初恋の季節」の主演に決まった。玲奈は当然としても、海斗が抜擢されたのは決まっていた役者の急病と、彼の演技を評価していた監督の抜擢があったからだ。
 再会した高校で休み時間の台本読み合わせやドラマの予行練習を重ねていく2人だが、キスシーンだけはうまくいかない……。

 役柄に憑依する天才肌の役者と物語の流れを計算して最適解の演技に持ち込む職人肌の役者が、相乗作用で予想以上の芝居が生まれると期待して起用されたのに、実は2人はいちばん最初の共演者で、しかも長く離ればなれになっていても2人はデレデレの両片思いだったのです……で、「演じた」で終わったのに、さらに続いてタイトルオーバーするんだ。

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