「迷宮狂走曲１」 宮迫宗一郎

「なんと、働かないで食べるご飯はとても美味しいです」
　冒険者に挫折して実家に逃げ帰ってニート暮らししていると、ご飯がとても美味しいのだ。

　【黒き狂人】ハルベルトと呼ばれる冒険者は転生者である。気がついたら見知らぬ世界にいたのだが、どうもさんざんやり尽くした伝説の陵辱RPGエロゲ「あの深淵（ダンジョン）へと誘（いざな）う声」こと「アヘ声」の世界らしい。
　しかし、あくまで今はリアルな現実なので、モンスターに負けてしまえば凄惨な末路が待っているのに、ゲームと同じにＨＰが確認できるため、冒険者も安全第一でＨＰが減ったらすぐに回復が常識。しかし、ハルベルトにとってはやりこんだゲームの世界。ＨＰを計算しては怖れることなくぎりぎりまで削っては回復するという、こちらの人間には頭がおかしいと断言されるスタイルで休まずレベルを上げ続けることから、「ぶっちぎりでイカれた奴」だと畏れられるようになっていた……。

　陵辱モノのエロゲ世界に転生してしまい、男女を問わず負けたら苗床エンドではあるけれど、ゲーム知識を駆使してアドレナリン全開の常識破りでダンジョン攻略していく主人公の冒険譚。ゲーム知識を利用してスキルを獲得してレベルを上げていく話は多いですけれど、それを普通の人から見たらどんな風に見えるかというところに正面から切り込んだ作品です。

【迷宮狂走曲１～エロゲ世界なのにエロそっちのけでひたすら最強を目指すモブ転生者～】 【宮迫宗一郎】【灯】【オーバーラップ文庫】【ゲーム知識を駆使して颯爽と(?)ダンジョン攻略する異世界ファンタジー】【ハーメルン】【小説家になろう】【迷宮狂走曲～ＲＰＧ要素があるエロゲのＲＰＧ部分にドはまりしてエロそっちのけでハクスラするタイプの転生者～】