ロング・アイランドに留学していた山田葦伸が1年ぶりに帰国した。そして会いに行くのは女鹿玲子。葦伸と玲子は相思相愛の美男美女カップルと周囲からは思われているが、1年の間に2人の関係に亀裂が入ろうとしていた。それを言い出したのは玲子の方。今でも好きだが、2人の間には彼女がいるという。少女らしい少女。玲子が「原因」と呼ぶ、薔薇好きの此原野枝実だ……。
相思相愛のはずの美男美女カップルと、それに亀裂を入れる平凡だけれど可愛い少女の三角関係。刊行は1984年。昭和に書かれた少女向けの恋愛小説なので、令和の世にいい年した男が読むと違和感バリバリなわけです。この男、クズじゃねえの?とか、女、諦めるの早すぎ!とか、ニコニコしながら悪意も見せずに人間関係を壊すサークルクラッシャーかよ!?とか。そもそも、おしゃれっぽい演出で、高校生男女が喫煙に無免許運転ってダメだよ。
とはいえ、今ならではの視点と言えば、これ、悪役令嬢ものの原点っぽいよね。もっと開き直れ。運命に立ち向かえと拳を振り回したくなるのです。
【薔薇の冠 銀の庭】【久美沙織】【かがみあきら】【コバルト文庫】【集英社文庫コバルトシリーズ】【黄薔薇】【弓道】【虚無への供物】【ALAN】
相思相愛のはずの美男美女カップルと、それに亀裂を入れる平凡だけれど可愛い少女の三角関係。刊行は1984年。昭和に書かれた少女向けの恋愛小説なので、令和の世にいい年した男が読むと違和感バリバリなわけです。この男、クズじゃねえの?とか、女、諦めるの早すぎ!とか、ニコニコしながら悪意も見せずに人間関係を壊すサークルクラッシャーかよ!?とか。そもそも、おしゃれっぽい演出で、高校生男女が喫煙に無免許運転ってダメだよ。
とはいえ、今ならではの視点と言えば、これ、悪役令嬢ものの原点っぽいよね。もっと開き直れ。運命に立ち向かえと拳を振り回したくなるのです。
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