「遙か凍土のカナン（４）」 芝村裕吏

「何を信じるかは人の根本だぞ」
「何を信じても人は人だ」
　どこの国でも民族でも信仰はアイデンティティーの根幹なはずですが、なぜか日本人は神は信じるのに信仰にこだわらないのです。特に良造は。

　元騎兵大尉の新田良造とコサックの姫君であるレナたちの一行は、１年をかけてユーラシア大陸を横断し、クロパトキンの屋敷へとたどり着く。
　そして、そこで手に入れた紹介状を懐に、さらなる建国への旅路に出るのだが、新田が見るロシアは彼が思っていた以上に強大であり、想像した以上に病んでいた……。

　今回もさまざまな出会いと別れが待っていますが、レナの実年齢発覚。
　特典が外伝小説４Ｐという話を聞いて、コミックＺＩＮにて購入。良造の親たちやお藤のその後の話です。本編と合わせて、なるほどなーというエピソードです。

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