
『闇の果ての光』に登場する刑事は吸血鬼による殺人事件を担当していますが、被害者がどれだけ出てこようと「もしかしたら犯人が吸血鬼では…」などと脳裏をよぎりもしません。血を失った被害者。暗闇にしか出没しない犯人。犯人と戦おうとしたらしい被害者が所持していた木の杭、十字架、水の入った瓶……。まだヒントが足りませんか?
地下の世界には昼も夜もない。
ニューヨークの地下鉄構内で惨殺事件が連続するが、警察の捜査にもかかわらず犯人は浮かび上がってこない。
しかし、その正体を知る者はいた。殺人鬼の正体はケチなチンピラのルーディー。だが、彼は吸血鬼の牙によって不死の力を得ていたのだ……。
吸血鬼というと、伯爵とか令嬢とか貴族のなるものであったのに、いつの間にか街のゴロツキでも血を吸われればOKという時代に。
ラストシーンも映像を想像すればカッコイイけれど、よく考えたら間抜けな話。
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