付け焼き刃の覚え書き

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「淡海乃海 水面が揺れる時 九」 イスラーフィール

2021-01-06 | 戦国転生・歴史改変
「縁という物は何処に転がっているか分かりませんし幸せという物も何処に有る分からない物だと思いますよ。だから人の一生は面白いのでしょう」
 悪く考え心配しすぎるな、後のことは後で考えれば良いと御裏方様こと朽木小夜はいう。自分の人生は楽しかった。これがすべて夢だったとしても、目が覚めてから思い出して笑っていられると。

 朽木、上杉、織田、三好で天下が纏まると思いきや、病に伏した織田信長がこの世を去り、後継者たる信忠も北条との戦いで討ち死にした。そこに徳川の裏切りがあったのだが確たる証拠はなく、家康は着々と勢力拡大の機会を伺う。
 ようやく西の毛利との戦も落ち着こうという時期に、東を任せていた同盟相手が欠落してしまった朽木の当主・基綱も迷っていたが、その背中を近衛前久が押す。「天下を取るのであろう?」と……。

 戦況が大きく揺れ動きます。信長の病死、徳川の裏切りと信忠の討ち死に。残る後継者は能力に不安がある上に互いに争うばかりです。このまま放置して他勢力に食われてしまうなら……うん、仕方がない。東北も無視できない関東から九州・琉球まで、朽木が無視できない状況が続きます。
 一方、上杉の方も軍神が後継者が遠征してる間に幼妻に英才教育してます。こちらも目が離せません……。

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