日々好日

さて今日のニュースは

年金運用黒字に転化?

2010-07-01 11:44:02 | Weblog
厚生年金と国民年金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」は2009年度の
運用結果は9兆1850億円の黒字に転じた事を発表しました。

是は市場運用を始めた2001年以来過去最高の黒字で利回り7・91%と言う今は
高率です。

年金の運用を始めた当初の頃の2003年度は6兆円を越す累積赤字を出し、どうなるかと
危ぶまれたが、2006年度末は10億円の累積黒字に転じました。、

米国のプライムローンやリーマンショツクで2008年度は株安円高で9兆6670億円の過去最低の赤字を出した。

そして2009年度になり景気回復の兆しで国内外株価が大幅回復し今までの損出を取り戻す程になりました。

200兆円余りの年金総額から123兆円程が市場運用に回されます。

運用先は国内債券が50%。国内株式が25%。外国債券が10%。外国株式が15%。その他
に短期資産運用が目安で構成されその度に割合は流動的で変わります。

株高になれば、株式が、金利がアップすれば債券等へ投機変動があります。
当たれば大きいが損すればまた大きいと言う全く賭博性の高い危険な綱渡りです。

現在長妻厚労相が安全運用を主張して居るのに対し、原口総務相は新興国への投資等に
リスクを抱えるが、高額な見返りを期待した運用を主張して居るとか。

2009年度の資金運用比率は国内債券68%。国内株式12%。外国債券8%。外国株式
11%。短期資産1%だったとの事です。


大丈夫か税金還付制度

2010-07-01 09:29:25 | Weblog
菅首相は参院選応援演説の中で消費税導入に当たり負担軽減策として税金還付制度の導入と
税還付の年収水準を突然示しました。

是によると年収300万円以下400万円以下の人にかかる税金分だけ全部還付する方式を
話し合うと言う、我々低所得者にとっては結構な話しです。

しかし消費税等上げない方が余程有り難いが、これからの日本国の財政や福祉・年金・医療
等を考えると、そうも言って居られない状況に追い込まれて居ます。

今まで民主党政権は消費税導入に当たり負担軽減策として「給付つき税額控除」を行うため
共通番号制の導入が不可欠だと主張しその準備に入ったと先日書き込みしたばかりです。

今回の菅総理の突然の税金還付制度の具体的例示は恐らく政府や党にとっては寝耳に水の、
驚きを与えたのではないでしょうか?

あくまで自民党や公明党その他の野党と話し合うと述べては居るが是も民主党独特の
下調整がない暴走とまでは言わないが首相一人の独走ではないのか?

選挙のため国民を「ぬか喜ばし」する事は止めて頂きたい。
消費税を上げねばならない理由をハッキリ具体的挙げて国民の判断を仰ぐ事が先決では
ないかと思えてなりません。

総理大臣としてやりたい事を国民に示す事は良い事ですが、少なくとも政府部内とか党で
討議し現実味のある政策のみを発表して頂きたい。

この9ケ月の民主政権はころころ変わる政策を打ち上げて国民を翻弄させています。
これは思いつきとしか思われない所管大臣や総理等の軽い発言が事を大きくさせて居る様に
見えてなりません。

民主党政権の政治主導と言う大義が裏目に出たもので、エキスパートの官僚抜きで政策
を行おうとする政治体制の問題です。

確かに官僚に「おんぶにだっこ」の自民党政権のぶざまさは二度とゴメンですが、政治家の
暴走もまた国民にとっては迷惑です。

今回の菅首相の発言が、国民に迎合するものでない事を希望します。


PS

税金還付制度導入について、いち早く野党の自民党や共産党、与党の国民新党が反応した。
何れも場当たり的な選挙目当ての政策発表を非難する論調でした。

ただ共産党は菅首相の経済音痴的感覚を痛烈に追求した。
確かに年収300万円や400万円まで拡大すると消費税増額の意味がなくなる。
通常低所得者と言われる者は、200万以下が常識ではないか?

300万400万と言う中間層の底部を構成する大多数の所得層をタゲットに選挙目当てに
打ち上げた菅首相の独断的アドバルーンと言う見方も出来ます。