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宮崎口蹄疫種牛今日殺処分

2010-07-17 07:55:31 | Weblog
宮崎県の口蹄疫問題は民間畜産業農家が種牛6頭の殺処分に応じた事で新たな展開を
始めた。

これで県は17日殺処分を行いこの農場を中心にした家畜の移動制限解除を18日に行う。
是で宮崎県東部の移動制限区域は全て解除となります。

現在残って居る宮崎市中心の農場の家畜の安全性を調べる清浄性確認調査が行われ
異常なければ27日移動制限解除が行われ宮崎県全域の終息が確認される事になります。

何故宮崎県の口蹄疫問題がこの様な大きな問題になったかと言うと、矢張り初動対応の遅れ
が指摘されます。

英国での口蹄疫感染や韓国での感染、また我が国でも過去アチコチで起きて居たにも関わらず
今回此程までに感染が広がったのは初動対応に不手際があったと言われても仕方無い事
です。

3月中頃まず宮崎で口蹄疫の疑いがある牛が見つかり保健所等に届け出られ居たにも
関わらず放置され、感染が広がって行った。

それでも政府の動きは鈍く農水大臣は骨休めの外遊中で対策は先延ばしにされ、やっと対策
が決まった時には抜き差しならぬ状態となっていました。

その決定が試験場の種牛8頭を残し全部殺処分と言う乱暴な通達でした。
その内にも感染が広まり殺処分を前提にワクチンを打つの打たないので揉め余計拡大した。

その間鳩山政権が交代し農水大臣も替わりました。
この農水大臣は今まで鬼門で、農水大臣だけにはなりたくないとか言った大臣も居る程
で今まで問題の多いポストです。

そう言った事でか、農水大臣には余り卓越した人が少なかった様な気がします。
今回菅内閣でも最後まで揉めたのは農水大臣のポストです。

勿論山田副大臣が小沢派と言う点もあったが、昇格については赤松大臣と同罪との認識も
あったかに聞く。
結局は誰もなり手がなく一番事情に通じて居ると言う事でポストが決まったらしい。

兎に角何十万頭の牛豚を感染の別なく将来感染しない様全て殺処分にしろとは全く畜産農家
に取っては理不尽な命令です。

お陰で牛小屋や農場への道は消石灰で雪道の様に真っ白です。
1日100キロの消石灰を撒くと言うのだから如何に感染拡大を恐れたが伺われます。

牛小屋には牛の姿はなく鳴き声すら聞こえず撒かれた消石灰の白さだけが目につく映像を
見ると畜産農家の苦悩が理解出来そうです。

今回種牛6頭の殺処分を最後まで拒否した畜産農家は飼って居た400頭の牛全てを殺処分
に応じたが、どうしてもこの6頭の種牛だけはと頑なに拒んだ。

種豚は飼って5年。種牛は飼って20年しないと役に立たないと言われこの6頭の種牛は
血統付きの優良牛で日本でも有数の呼び声が高いとの事で、抗体検査もせずに殺処分する
理不尽さはガマンできなかったのでしょう。

幾ら殺処分した分はすべて全額國が保障すると言われても、カネで解決出来る問題ではない
と言う気持ちも判ります。

殺処分は畜産王国宮崎の崩壊に通じると東國原知事もこれに同調して動きました。

東国原知事も畜産王国宮崎を何とか守ろうと陳情書を持って農水大臣に面会を求めたが
強権発動しても殺処分したい大臣は陳情書を受け取ろうともしなかったと言う。

大臣側にも言い分は充分にある、是を認めると全国的問題にもなるし、泣く泣く殺処分に
応じた、他の畜産農家に申し訳が立たない。

これ以上全国感染は避けたい、その為には「臭いものには蓋で」全て殺処分するしかないと
判断された模様です。

これで全てが終息したわけでないので、まだまだ油断が出来ないと言えます。

なにせヒズメのある動物牛。ブタ。鹿。猪。馬。山羊。羊等々全てと言われ野生の猪が
感染源になって爆発的流行にならないとは断言できない状況です。

人の移動が制限され、高校野球すら観戦がままならぬ状態と言う。
街中動くと消毒薬を散布され本当に宮崎の人のご苦労は察するに余りあります。
早く日本からこの口蹄疫問題の話題が消える事を望みます。