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米政府グアム移転で経費負担増要求

2010-07-04 09:08:43 | Weblog
米国ゲーツ国防長官が在日米軍再編の柱となる在沖縄海兵隊のグアム移転に際し
日本側に対し経費の負担増額を迫って居た事が明らかにされた。

2006年グアム移転に伴う経費は総額約9000億円で日米合意がされました。

そのうち日本側は3000億円を融資で2500億円を財政支出で移転経費の6対4の 
割合で約6000億円を負担する事になっていました。

米軍はその4に当たる約4000億円と言う事で合意されて居ました。

在沖縄海兵隊のグアム移転は司令部要員中心の海兵隊約8000人が普天間飛行場移設と
一体で行われ2014年までに完了と明記されて居ます。

此処で問題は今回の在日米軍編成は米軍の国防費削減で世界的規模で海外基地を見直そうと
言う主旨の元に計画されたもので、決して日本から要望されて行うものでないと言う事です。

処が米政府は、米軍をグアムに8000人引き上げさせるので、グアムに新たに作る基地の
経費を負担せよと迫って来ました。

おまけに引き上げる海兵隊は司令部要員で、本来米本土に置かれるものが沖縄に重点的に
置かれてしまっていましたが、世の中が友好ムードに変わると同時に後方移転しても良いと
判断されたもので何ら日本にとっては益のないものです。

米政府は戦闘要員はあくまで沖縄に残し基地の確保は譲る気がありません。

何で米政府の都合で動く移転に日本の経費を遣わなければならないのか?
其れも今度は米軍の新たに建設する基地の電力や上下水道等インフラ整備の経費が
足らないから数百億円を上積みせろとの全く虫の良い話しです。

日本は是まで米国の核の傘の元庇護され、外敵への抑止力として米軍に頼るその為の世界
でも類を見ない米軍への優遇策を施して来ました。

世界の何処の國に、安保条約や地位協定で定められた経費以外に「思いやり予算」等言う
馬鹿げた優遇策を行う國がありますか?

ただ軍事費を増大させ軍備拡張する思いをすれば安上がりと言う説もあります。

日本政府が負担する在日米軍の経費は74%以上と言う優遇が行われています。
これは日本防衛だけでなく東アジアや遠くイラン等の中近東までを防衛範囲に活動する
米軍を支援して居る事になります。

これは世界の一員として当然の事と言われればそれまでですが、これに対しては米政府を
はじめ近隣諸国からは、認められずかえってバカにされて居る状況です。

米政府はGDPで世界第2位の経済大国だからそれだけするのは当たり前だとの態度ですが
日本の内情はそんなものではない事は国民が一番知って居る事です。

「ブタもおだてりゃ木に登る」と今までカネのある時は相当踊らされて来ましたが、
もう ソロソロ目が醒めても良いのではないか。

米軍は確かに外敵からの抑止力として大変重要でありその意義は認め、必要な限り基地の
提供や或る程度の経費負担はヤムを得ないと思って居るが、敗戦当時の体制を何時までも
引きずる事には反対です。

念のため申しますがこの様になったのは今までの自民党政権です。
そして其れを選んだ我々国民です。

カネがなくなった日本。新たに政権交代した民主党政権。さてこの窮地をどう切り開いて
行く積もりなのか?

そして国民はどう選択するのか?