日々好日

さて今日のニュースは

思いやり予算

2010-07-23 08:02:02 | Weblog
国民にとってどうにもガマン出来ない事の一つが在日米軍に支払う「思いやり予算」です。

是は1978年に当時金丸防衛庁長官が円高ドル安で苦労して居る在日米軍の負担を
軽くしてやろうと言う「思いやり」で米軍基地に働く日本人労働者の給与を一部肩代り
しました。

その額62億円でした。

正式には日米地位協定及び在日米軍駐留経費負担特別協定に基づく日本側負担駐留経費です。

あくまでこれは日本側の自発的申し出で、当時各国からは何と気前の良い國と揶揄され、
米政府からはスバラシイ友好国と褒められました。

その後負担額は鰻登りに増え、日本人従業員給与の一部だけに留まらず制服代、備品代と
武器以外は全てに及び、とうとう在日米軍施設の光熱費代負担にまで拡大されました。

62億で始まった負担額も1995年には2714億円となり、2006年までの負担総額は
3兆円にまで膨れあがりました。

その後少しずつ減少しているが、2008年2083億円。2009年1928億円。となり
2010年は1881億円です。

日本政府が年間在日米軍駐留費へ支払う金額は5000億円と言われて居ます。
その大部分がこの思いやり予算と言えます。
本来日本が支払わないでも良いカネと言えるのではないか?

この自民党政権時代に作った負の政策が、財政の危機にあえぐ日本に重くのし掛かって来て居ます。

この「思いやり予算」を何とかしようと日米両政府は在日米軍駐留経費負担に関する特別協定
の改定に向け折衝して居ると言う。

米政府は「地域安全保障促進上日本が果たす重要手段として削減処か移転予定のグアム基地
にまで導入を示唆し更なる増額を要求して居ると言う。

日本政府はせめて光熱費は在日米軍持ちに改め、少しでも減額される様に交渉し来年度予算案
作成までには間に合せたい意向です。

国益優先のしたたかな米政府相手に何処まで食い下がれるか?

日本政府は普天間基地問題や米軍基地編成で必死に守りの立場に追いやられ、次々と無理な
要求を突きつけられて居ます。

自民党政権が残したこの大きな宿題を何処まで民主党政権が解消に努力して呉れるか?

国民は期待して居ます。

期待を裏切らない事を祈ります。