日々好日

さて今日のニュースは

概算要求と特別枠及び政策コンテストについて

2010-07-27 06:58:38 | Weblog
仙谷官房長官は講演会で、重要法案を成立させるためには自民党との大連立や部分連合も
あり得ると思い切ったアドバルーンを打ち上げました。

これはどう解釈したら良いのか国民は一瞬迷ったのではないでしょうか?
兎に角予想のつかない突飛な事を次々と思いつく民主党政権です。

しかし今回初めて国家予算を手がける菅内閣の手腕が一番注目される処です。

2011年度予算概算要求基準原案が「予算編成に関する閣僚会議」で了承されました。

成長政策に対する特別枠について党側は2兆円程度を主張してきたが、規模の明記に慎重な
財務省との中を取り「1兆円相当程度を越える額」とアヤフヤながら額を明記した。

又要求側の省庁や関係業界から強固な反対の声が上がった社会保障費等を除く既存の
政策経費を要求段階から昨年比で10%削減する様に全省庁に求める事も明示しました。

この問題は初めから1割減ではマニフエストの実施が出来ないと関係省庁から反対が上がり
保留されて居たが、矢張り財務相側の強い要望で明記される事となった模様です。

しかし是にはどうやら裏がありそうで、既存政策経費を1割減したら成長戦略やマニフエスト
等の特別枠に向け新規政策予算を同額要望出来るらしい。

1割以上の削減に協力したら追加削減額の3倍まで要望を上乗せ出来ると言う。

何か作られた削減の為に、人目を欺く子供騙しの感は免れない。

どうも解せないのはこの特別枠配分を公開の場で良し悪しを検討する「政策コンテスト」を
行うと発表された事です。

各省庁が出した成長戦略やマニフェストに対し人気投票ヨロシク決定する趣向らしい。

どうも國の大事な予算を「ゲーム感覚」でいじられる様で大変不愉快です。

民主党は先の業務仕分けで絶大な国民の支持を得た事に味をしめ国民参加の予算編成にしよう
と言う魂胆らしいが、これは業務仕分けとまたチョイト違うのでないか?

国民の立場は種々雑多。また要望も種々雑多。損得は其れこそ大きな開きがある事が当然の
事、其れを政策コンテストで国民に選ばせるのは大体オカシイ気がします。

國の運営を全て任せて政権政党を国民は選らんだ筈です。
独善の暴走は厳に慎まねばならないが、自分たちではどうにもならないから国民に委ねると
言う事には限度があるのではないか?

私だけの見解で誠に申し訳ないが、この「政策コンテスト」には賛成しかねる処が多々あって
この様な愚策は歓迎出来かねます。