日々好日

さて今日のニュースは

新日鉄と住金合併か

2011-02-04 09:53:50 | Weblog
我が国最大の大手鉄鋼会社新日本製鉄と3位の住友金属工業が2012年を目途に合併に
よる経営統合する方向に検討すると発表しました。

かって世界粗鋼生産市場で一時日本は世界第一の生産量を誇りその品質と技術力では他を
寄せ付けない独断場でありました。

処がルクセンブルグと云う小国に生まれたアルセロールミタル社は忽ち世界のあらゆる國
の製鉄会社を併合合併して膨れあがり世界第1の生産量を誇る鉄鋼会社になりました。

現在日本はアルセロールミタル社の粗鋼生産量の3分の1以下と云う凋落振りです。

過去に、日本にもアルセロールミタル社との合併問題が起き話題になったかと思います。
現在日本はアルセロールミタル社と合併事業等で協力関係にあります。

また日本の技術援助で伸びてきた中国鉄鋼は自動車ブームや中国全土をに拡大した都市建築
ブーム等で急激に成長し、世界市場を圧倒して行きました。

今や中国鉄鋼会社は河北。宝鋼。武漢三社を合計するとアルセロールミタル社を遙かに
超える生産量を誇り世界の需要を按分する勢いです。

それに韓国の製鋼会社にも追い抜かれ危機感を抱いての新日鐵と住金の合併話しです。

新日本製鉄は旧日本製鉄と八幡製鉄・富士製鉄等が合併して出来た我が国第1位の
鉄鋼会社で鋼管・条鋼・薄板・厚板等の高級鋼材の分野で7割のシェアがある。
君津・大分・名古屋・八幡・室蘭の溶鉱炉施設を操業して居る。

一方住友金属工業は我が国第3位の生産量の製鋼会社です。
鋼管・薄板・厚板・チタン・条鋼・建材・鉄道車両等多様な生産品目を製造する鉄鋼会社
です。

是まで日本製造業界の再編成問題は何回も出ては消えて来た経緯があるやに聞くがこれは
大会社同士の合併問題が如何に困難かの実証にほかなりません。

今後両社は生産設備の再編等具体的取り決め等に入って行くと思います。
話しが破綻して「あれは無かった事にしょう」等とならない事を願います。

もしこの話しが成立すれば世界第2位の粗鋼生産量を誇り、価格は高いが高級ブランドの
製鋼製品で、世界で生き延びられるチャンスが出て来るのではないでしょうか?