日々好日

さて今日のニュースは

国会運営を勝手にいじるな

2011-02-14 09:35:01 | Weblog
ねじれ国会で停滞する政策論議を活発化しようと超党派の若手国会議員有志16名が、国会改革の
提言を行いました。

趣旨は大変結構な事ですが国民から良く思われる様に協力しましょう言う様な、何か問題を含んだ
提言の様にも思えてなりません。

内容は党首討論はゴールデンタイムに中継しない。
是は国民がよく視聴出来る様にとの配意かも知れませんが國の大事な討議がゴーデンタイムだからと
夜に開催せよとは、如何なものかと思われてなりません。

国会論争の花形である予算委員会ではスキャンダル等扱わない。
是も当然と言えば当然ですが、議員の素質を疑われる行為をした議員の糾明が出来なくなるのは、
オカシイ。一番国民が注目する予算委員会で取り上げてこそ予算委員会の価値が有るのではないか
何か顛末転倒で、スキャンダルを取り上げる事より出さない方に努めるのが筋ではないか?
政治倫理審査会で公開で行い、予算委は予算審議だけに集中すれば良いと言うのは自分たちの勝手な
言い分にしか思えません。

質問要旨の事前通告の徹底は確かに充実した議論を行うためには必要要件かも知れませんが、是では
田舎芝居だ、八百長討論だの誹りを免れません。

台本通り読み上げて質問する。是に対して台本通りの説明で答える。
もうそんな国会討論はうんざりです。

出来れば生の言葉の討論や回答を国民は望んで居るのではないか?

ただ一つこの提言で見るべき事は党議拘束を緩和しようと言う提言です。
議員は単に賛成や反対の数のロボットでは無いのだから、時には自分の意志で自己表示する自由は
是非認めて欲しいものです。
それが国民から選ばれた義務の筈です。
しかし是は言うは易く行うは難しです。

党から選ばれた国会議員は当然党議に縛られます。
是を許したら党の存在理由が無くなるから国会議員を縛るのが当たり前です。
其れが嫌ならその党から離脱すべきでしょう。
一方議員も色んな「しがらみ」で個人の意見が通せないのが現状でしょう。

これらの提言は、開けっぴろげな現在の国会運営に対し、余りにも国民が政治不信を抱いてしまうと
言う危機感を危惧した超党派の若手議員の提言だろうが、なんか国民に対し国会運営をもっと、
綺麗に見せて信頼を勝ち取りたいと言う下心が丸見えで余り感心出来ません。

ドロドロの国会討論結構ではないか。
もっと本音の国会討論を国民は期待して居るのではないでしょうか?