日々好日

さて今日のニュースは

名古屋トリプル投票結果に思う

2011-02-07 09:17:23 | Weblog
昨日名古屋市長選と愛知県知事選が行われ巧みにマスコミを利用した河村新市長と
自民党の衆院議員から転身した大村新知事が誕生した。

今回のトリプル投票は、「出来レース」とも云われ、当確は開票と同時に判明と云う全く
アッケ無い状況でした。

今回の選挙は少なくとも民主党や自民党等既存政党の面目丸つぶれの選挙結果と云う説が
多い様です。

河村氏は市民税10%恒久減税と市会議員報酬半減と云う甘い餌でマスコミを上手く利用
しこのワンフレーズで無党派の心を掴み、勝ったと云う説もあるとか。

是が本当なら民主主義のウイークポイントと云われる「衆愚政治」の最たるものです。
「衆愚政治」の怖さは多数決の暴力で一度に破滅の淵に暴走する危険が有ると云う事です。

しかし是は反面住民が目覚め活動し始めた証しでもあります。

是で名古屋市議会解散が決まり、これにどう名古屋市民が反応するか注目される処です。

「減税日本」誠に結構ですが、其れはまた「小さい政府」を作る事で国民の負担を減らす
大変良い考え方ですが、その分受ける保証も減る事を覚悟しなければなりません。

「小さな負担大きな保証」は理想ですが現実問題として可能性は低い。

今回の選挙はこの理想を掲げる事で民衆の心を捉えたのではと云われる。

河村市長は勝算あって敢えて取った公約でしょうが、考えられる市の財源減少を議員報酬で
賄える訳がない。

不要不急の支出削減で対応されるのでしょうが、それも限度があります。

例えば現民主党政権がこの事で苦労して居る事を見ても判ります。

当然行き詰まりが予想され、後は出来ませんでしたでは名古屋市が堪ったものではない。

また河村氏の住民投票には色々異論もある様で、独特の個性を尊重した名古屋市民の選択
ですので他所者が口出しする事ではないが、何か日本の将来を暗示する様で気になります。

今回の名古屋のトリプル投票結果は単に一地方選挙でなく、色んな問題を提起して居る様に
思えます。