日々好日

さて今日のニュースは

豊かさはGDPでしか表されないのか?

2011-02-20 13:20:26 | Weblog
昨年末の経済成長率がマイナス成長となり、名目GDPで中国が4000億ドル多く日本は
3位転落が決定しました。

これで日本は國としてすっかり気落ちしてしまったとの専らの評判です。

処がこの頃妙な具合になってきました。

シンガポールの首相が今尚日本は経済成長の先生でアジアのトップに今後も君臨して欲しい
との何かお尻がむずがゆくなる様な褒め殺しの言葉です。

一方中国もGDP2位となり風当たりが激しくなる事を恐れたのか、名目GDPは世界2位で
あっても、国民一人当たりのGDPは世界ライキングでは中国は100位で日本の個人GDPの  
10分の1でしかない事を強調しています。

また日本は技術力でも環境対策等でも群を抜いてまだ日本に学ぶべきものが多いと何か尻こそばゆい
褒め倒しです。

おまけにイギリスまで日本は落胆する事なくアジアの指導国として今後も努力すべきだと妙な
元気ずけまでして呉れています。

考えてみると日本の天敵みたいに思われて居る韓国の年間予算は日本の赤字国債発行高よりも
少なく33兆円規模です。

GDPも日本の半分位しかなくまだ相手にならないとみるのが本当の事ですが、余りにも日本は
自信を喪失してしまって居るのが現実の様な気がしてなりません。

もっと日本は自信を持つべきではないか?

国民にとっては、GDPが世界2位だろうと3位だろうと国民の生活の厳しさには何ら変化は
見らません。

名目にしろ実質にしろGDPは國の富の尺度となって居るが、本当の国民の豊かさはGDP等
では計算出来るものではないかとも思われます。

国民の生活成長率や豊かさを表す何か別の計算法はないものでしょうか?

それが国民の豊かさを表す数値となれば、現在國の豊かさを表すGDPより国民にとって身近な
ものとなりはしないか?           

G20パリ会議終わる

2011-02-20 09:27:37 | Weblog
前回のG20の会議が終わったばかりと言うのにまたG20会議がパリで開催されました。

世界経済の急激な変化に対応するためには、それだけ先進国と新興国が緊密に連絡を取り合わねば
ならなくなった証しかも知れません。

今回の主な議題は急騰する食糧価格・原油価格についての話し合いと、世界経済不均衡是正をどう
するかの二点について討議されました。

今世界の食糧価格は大変な勢いで高騰しています。

小麦は1・8倍。とうもろこしは2倍。大豆は1・5倍是では金のない後進国に大変痛手です。
噂では今度の食料品の高騰で4400万人の貧困に苦しむ人達の生死に関わる様な事態になった
と言われて居ると言う。

またエジプトから波及し中近東で勃発している反政府デモは急激な原油価格の高騰を招いて居ます。
日本ではレギュラーリッター当たり平均で138円となって居ますが、日本一高いと言われる
長崎県では既にリッター当たり150円に迫る所さえ出てきて居ます。

また天然ゴムの高騰は車の大事なタイヤにも影響を与えて居ると言われます。
すでに3倍以上の高騰を記録していますが、是は天候等による原料不足との事です。

総体的に食糧品や原油価格の高騰は中近東の政情不安や世界の異常気象と言う不可抗力の面の多い
が、新興国特に中国等の需要拡大で需給のバランス関係が壊れた事も原因の一つに挙げられます。

また先進国の経済危機回避のための金融緩和による潤沢な資金が、食品市場や原油市場に流れ
投機的先物買いに集中したとの見方もあります。

今回の会議で食糧品等一次産品の高騰を懸念し、取引の透明性を確保する為のデーター整備を
申し合わせた。

また急激な成長に伴う新興国のインフレと欧州の國の債務問題等で話し合いが行われた。
新興国のインフレの原因である先進国からの資本流入に対しても監視する事を申し合わせた。

世界経済の不均衡では先進国と新興国との経済成長の格差がある中で大量の資金移動や経済収支
の格差を放置出来ないと相互監視強化を申し合わせ、特に中国には人民元の為替相場の柔軟性を
要請しました。

相互監視の不均衡を測る4つの経済指標を定めました。

経済収支。財政収支。貯蓄率。外貨準備高や為替水準この4点で調整する事としました。

これに対し巨額の黒字を抱える中国はこの指標採用に反対し別の指標に替える様要請しています。

なお食糧品高騰に対しては新興国のインフレ懸念と欧州の経済危機の信用問題と共に世界経済に
悪影響を及ぼす可能性があるとの認識で作業部会を設置して詳しく討議されました。

まず価格変動の原因究明。商品取引市場の透明性の確率。在庫管理等必要な統計整備について
話し合われた。

現在のドル中心の国際通貨体制の見直しについても今後議論する事を確認したとの事です。