民主党奇策法案分割論

いよいよ２０１１年度予算関連法案が衆院本会議で審議入りしました。

処が現在この法案が成立する目安が立って居ません。

是は国民にとって大変な事です。

２００１１年度予算案が成立しても其れを執行する財源が不足するからです。
まず公債発行特例法案が成立しないと税収を補う３８億円の赤字国債発行が出来なくなります。

民主党政権の目玉政権公約の一つ子供手当法案が成立しないと従来の児童手当が復活して
手当対象者は小学生以下になり支給額や支給資格等の制約問題等が出て来る。

税制改正法案が成立しないと中小企業の法人税率は下がらず逆に２２％となる。
登録免許税の増税される等々・・・

予算関連法案のどれ一つをとっても大変大きな影響が出て来る。

其処で民主党内では税制改正法案等で野党が賛成出来る部分を分離して審議成立させてはどうかと
言う「法案分割案」と言う奇策を検討しだしたらしい。

是に対し野党の自民党は審議に入ったばかりで本末転倒。国会を愚弄する行為だ、分割するならば、
法案を一旦撤回するのが筋と強固に対決姿勢を強めて居ると言う。

菅首相は予算関連法案は国民生活に非常に関わりが深い法案なので出来るだけ早く成立させて
貰いたいと、関連法案成立には手段を選ばない事を匂わせて居る様に思えます。

今の処予算関連法案の参院での否決は決定的で、この状況では衆院の３分の２再可決は絶望視され
ます。

さて色々ご意見はあろうかと思いますが、今国民が必要とする２０１１年度予算案の息の根を
止めて国会議員の先生方はどうされるのでしょうか？

党利党略のためなら国民の犠牲も苦にならぬと言う人達ばかりを我々は選んでしまったのだろうか？