現在原発再稼動に向けて原子力委員会が7電力会社の9原発16基の原子炉
安全審査を行って居ます。
申請後半年を経由したが今だ再稼動の目途は立って居ません。
それに原発再稼動には逆風が吹き再稼動を口にする者は袋だたきに遭う始末です。
此を利用し小泉元首相が東京都知事選の争点に引っ張りあげたので事態は余計に
混乱状態になった。
原発即停止は理想論として良いが日本の現状や家計等考えると現実論としては
どうなんだろうとなりますね。
先日政府が発表した貿易赤字は火力発電依存によりLNGガス等の輸入増によると
され今や日本の貿易赤字の元凶となって居ます。
又各電力会社も内部保留を食いつなぎどうにか維持して来たもう限界としています。
今回電力会社10社は昨年12月までの経常損益と今年3月末経常損益を発表した。
其れに拠ると12月まで大きく経常損益で赤字を出したのは九電960億円。
北海道679億円。中部467億円等が大きな赤字となった。
此を前年比で出すと北陸以外はすべてマイナスでした。
特にひどかったのは九州が前年比で2331億円のマイナス。
関西が2214億円マイナス。東電が1950億円のマイナスと言う無惨なものです。
今後今年3月期の経常損益の見通しも合わせて発表されました。
やはり一番ヒドイのは九電の1600億円の赤字で前年比3312億円マイナスでしょう。
次が関西で1250億円の赤字前年比で3531億円マイナスです。
東電は570億円の黒字ですが前年比では3269億円のマイナスです。
北海道は1130億円の赤字で前年比1281億円マイナスとなって居ます。
東北は赤字こそ出してないが前年比では12月期も3月期も大きくマイナスでした。
兎に角何処の電力会社も四苦八苦して原発再稼動に希望を繋いで居ると云うのが
現状かも知れませんね。
先日電力会社は電気料金の抜本的値上げ効果で少し業績は改善されつつあると
云うが、基本的解決に至って無いので、九電の様に更なる再値上げ検討となる
事になる。
九電では抜本的値上げと云う事で今月支払い分から値上げされた電気代を支払う
事になって居るが、九電はその際仄めかして居た、更なる値上げが現実のものに
なってきたのですね。
九電の現状は良く判るが、それが即我々の家計に降りかかって来るれば話しは
別ですね。
本当に何とかならないものでしょうかね?