農水省は家庭で食べ残し・賞味期限切れで棄てられる食べ物の量・割合を全国で
調べる「食品濾紙統計調査」5年振り今年後半に実施する事を明らかにしました。
調査は全国数百世帯を対象一定期間内に作った料理名や使った食材と棄てた食材
の重量・廃棄の理由等を調査票に記入して貰い集計する事としています。
過去の調査では家庭内で3・7%の食品が破棄されて居ると云う結果が出た。
此は1日1人当たり41グラムの食品を棄てている勘定になるらしい。
農水省は日本で年間200~400万トンの食品が廃棄されて居ると見ています。
処で世界で生産される穀物の総量は24億トンでこれは世界の人間が生きて行く分の
2倍に当たり計算上は食品は余裕がある事になって居ます。
細かく計算すると世界総人口71億人で割ると一人当たり年間328Kgになるそうです。
一人当たり年間標準料は180Kgですので計算上は充分です。
処が先進国と後進国との食料の分配に格差が出て、飢餓で1日4~5万人、年間
1500万人が飢えて亡くなって居るとか。
我が国は年間外国から5500万トンの食料を輸入して1800万トンの食品を棄てて居る。
その内1000万トンは家庭内から、800万トンは食品業者が破棄して居るらしい。
此は後進国の3000万人の年間食料に匹敵する量との事です。
此だけの食料を日本は棄てて居る事になりますね。
廃棄される1800万トンを金に換算すると年間11兆円に相当し日本の農業漁業の生産額
に匹敵する金額との事です。
そしてその処分に要する費用は2兆円と云う莫大な金額ですね。
現在食べ残し・賞味期限切れで破棄される食品は500~800万トンと推定されるらしい。
過去に家庭内で料理されて食べ残され破棄される食品は200~400万トンと云う
データーが有るが、現在冷凍食品等の普及でどの様に変化したか興味津々ですね。
家庭内で料理する事が少なくなり出前・外食に依存する食生活の変化も気になりますね。