当初空港運営に行き詰まった佐賀空港の赤字解消のため佐賀県が防衛庁に佐賀空港の
共同使用を持ちかけ、同時に自衛隊導入予定のオスプレイ受け容れを申し入れた。
これは渡りに舟と早速防衛省が飛びついた。
と言う筋書きだったかと記憶しています。
処がどうも其れがオカシクなって来た様ですね。
防衛省は緊迫する日中間の尖閣諸島問題に対し直ちに対応出来る様佐世保に日本版
海兵隊「水陸機動隊」を新設する事を決定しています。
と同時に自衛隊に垂直離着陸の新型輸送機オスプレイ17機を2015年から導入する
ように2015年防衛費概算要求する事としています。
また現在危険性が指摘されるオスプレイの受け容れ先は沖縄普天間飛行場や岩国米軍
基地周辺の住民の反対が大変高く負担軽減で候補地探しをして居た。
是に防衛省が飛びつかない訳がない。
早速小野防衛相は佐賀空港を自衛隊と共同使用とする事とオスプレイ配備要請を佐賀県
にした事を明らかにしました。
しかし何故か佐賀県から赤字空港対策で要請があった事は否定し飽くま防衛省独自の
判断を強調しました。
ご存じの様に古川佐賀県知事は古狸で諫早干拓問題で漁民側に立って長崎県と対立
しています。
又古川知事は漁民と佐賀空港を自衛隊と共同使用する意志がない事を覚え書きを出して
居ます。
が背に腹は替えられないとばかり今回の判断を下したものと推察されます。
しかし是はあくまで國の都合と言う事で県民を誤魔化そうと言う猿芝居である事は明白。
佐賀県知事は防衛省の要請に対し可否保留と是も臭い田舎芝居を臆面もなく打ち出した。
現在佐賀県は九州では自衛隊駐留のない珍しい県です。
ましてや在日米軍の基地もない珍しい県です。
今回自衛隊に佐賀空港を提供し佐賀空港の赤字解消に役立たせ合わせて日本の防衛に
貢献すると言う大儀名分が立ちます。
ましてや防衛省が意図する米海兵隊のオスプレイ利用ともなれば今回都道府県まで対象が
拡大した在日米軍再編成の基地負担交付金の対象にもなってバンバンザイです。
佐賀県としても大変メリットが多い。
そう判断しての古川知事の田舎芝居と見るのが至当かもね・・・
しかしもし佐賀空港が自衛隊との共同使用となり水陸機動隊の基地となれば、オスプレイが
頻繁に離着陸する事となり、平和な有明海周辺は一体どうなるのでしょうね。
考えただけでゾォーとしますね。