安倍首相が押し進める経済政策を世の中はアベノミクスと称し歓迎してきました。
処がこのアベノミクスは期待した程には効果が出ていないとの批判が出てまいりました。
今朝の西日本新聞の社説でこの事を取り上げて居ます。
まず経済回復の実感がない事、経済格差が拡大して居る事を取り上げて居ます。
そもそもこのアベノミクスとは、安倍氏と経済学と訳されるエコノミクスとの造語です。
さしずめ安倍氏的経済学とでも訳すべきでしょうか?
安倍総理は長年続く日本経済のデフレからの脱却と、富の拡大を目指すとしています。
そのため効果的三つの矢を放して結果を出すとしました。
まず強力で量的な財政出動・大胆な金融規制緩和・企業を巻き込んだ成長戦略の発動です。
第一の矢の大胆な金融緩和は即円安・株高を実現しました。
次の財政出動で公共事業等が活発化し地域経済の活性化や雇用の拡大を呼び効果が出て来た。
しかし企業を巻き込んでの成長戦略となると企業側も生き残りが掛かりますので、そうおいそれと
政府の意のままに動く訳には行きません。
政府は手を変え品を変え企業のご機嫌を取ってどうとか協力して貰う政策を取りました。
設備投資を行う企業や雇用促進や給与増額を行う企業には税制面で優遇施策を講じた。
又昨年の春闘では、政府は経済界と労働界を焚きつけてベアを取りつけた。
政府が労働者側に立って賃上げの旗振りを行うと言う前代未聞の事をやってのけた。
また国際競争に打ち克つには法人税実効税率を20%まで引き下げる他ないとし、動きだして
今回どうにか目途がついたと言われる様になりました。
処が此所に至って大企業と中小企業・大都市と地方・正規と非正規労働者間で様々格差拡大が
目立ってきました。
政府は中小企業中心の経済支援や地方活性化の地方創生・労働者支援等の施策を行おうと
していますがまだその効果は出て居ませんね。
国際的富の分配では、デンマーク・スェーデンでは多い負担と完全な給付が行われています。
米国・イタリア・韓国は負担も軽いが給付も薄い。
是に対して日本は給付は薄いが負担は重い。
特に低所得者には厳しい。
アベノミクス政策で是をどう扱いか、課題ですね。
アベノミクスの成長戦略の一端に人口減少対策があって、その中で女性優遇政策や子育て育児
世代の保護育成施策があります。
しかし女性の社会進出や子育て育児世代の支援は待機児童解消問題もあります。
保育園・幼稚園・認定子ども園等の充実と改革が行われていますね。
しかし安倍政権は経済再建と同時進行で財政立て直しを行う方針です。
財政立て直しとなるとどうしても経済政策が後回しになります。
又経済優先すると財政立て直しが後回しになります。
今回の消費税増税の1年半先延ばしがよい例ですね。
経済優先で金融緩和等を続けると財政破綻と言う最悪の筋書きもありとなりますね。
安倍首相は日本を何処に導いて行く積もりなのか、国民にはシッカリした未来像が示されてない
ので余計不安ともなって居る様ですね。