経済の好循環には賃上げが必要とする安倍政権は今年も企業側の尻を叩きながら官製春闘を展開
する意向の様ですね。
企業側も経済の好循環には賃上げが不可欠と言う事では認識は一致するが経済は将来への危険
含みで流動的ですので、どうしても腰が引けてしまいますね。
昨日経団連と連合のトップ会談がなされました。
安倍首相は経済の好循環は企業だけに任せて居ては実現しないと今年も政労使会議で指導的役割を
遣る事を国会で言明しました。
政府が労使交渉に介入する官製春闘の非難も敢えて受け、自由主義経済での新たな取り組みと自画自賛。
確かに官製春闘で大半の大企業でベアが実施され久し振り大型賃上げが実現した。
しかし円安や消費税増税等で賃上げを上回る物価高騰で実質賃金が逆に減少し、消費も伸び悩みました。
消費不振は生産・設備投資にも波及し予想通りの伸びはなかった。
政府が狙う経済の好循環は余り効果がなかった様ですね。
今年こそ物価上昇を超える賃上げをと言う思いが政府には有るのでしょう。
政府も必至です。
法人税などで企業を優遇し賃上げを側面から援護したい考えの様だ。
連合側は2%以上のベア一律値上げが下限と強気の姿勢です。
是に対し経団連はベアは選択肢の一つでボーナス等の賃上げもあり得る事を示唆し一律2%ベア要求
は納得出来ないとしています。
なお主要企業の労組は2月中旬に経営側に要求を提出し3月18日が集中回答日となる。
さて今年はどの様な回答が出される事でしょうか?