日々好日

さて今日のニュースは

大学の軍事研究の是非

2017-04-22 08:09:21 | Weblog

今朝の西日本新聞の社説はまた大学の軍事研究についてとり挙げて居ました。

学者の集まりである日本学術会議は、さきの大戦と同じ過ちを繰り返さない為
大学等に対し軍事研究に協力しない様宣言を出して居ます。

処が近年大学が、なし崩しに自衛隊等の軍事研究を、堂々と行う事を危惧し
先の非協力宣言の継承を明記した新声明を出した事を取り上げて居ます。

防衛省は2015年度軍事応用が可能な基礎研究を大学等に公募して助成
する「安全保障技術研究推進制度」を創設した。
予算規模は当初3億円でしたが本年度は110億円に膨れあがって居ます。

また是とは別に米軍からも同じ様な趣旨で巨額のカネが流れ軍事関連の基礎
研究が委託されて居る。

研究費不足の大学の研究者にとっては有り難い制度ですね。
これを学術会議は危惧して居ると言う事です。

ただ、この手の基礎研究は軍事応用と同時に民間の技術革新に役立つケース
が多く、それをより分ける事は難しい問題でもある。

国の自衛のための安全保障なら何ら問題ないのではと言う説もある。
寧ろ進んで協力するのが国民の義務と言う説です。

技術革新のためなら軍事・民間を問わず基礎研究はスポンサーの誰彼を問わず
進めるべきと言う説もある様だ。

問題はその使い道です。

国民を不幸にする様な基礎研究は望ましいものではないので、即刻止めるべき
ですが、軍事応用されるかも知れないと言う理由で研究にマッタを掛けるのは
如何なものでしょうね?

これは私の個人的感想です。

 


陛下の生前退位で有識者会議最終報告・退位後変わる皇室・だが根本的問題には触れず

2017-04-22 06:23:49 | Weblog

昨年8月陛下が心情を発表されてから御意に沿う様に政府・国民が動いた。

しかし憲法で天皇は国民の象徴で国民の総意に基づくと定めてあるので例え陛下
のお考えでもそう簡単には解決出来ません。

野党はこの際皇室典範を根本的に換え生前皇位継承を恒久化する事を提案。
是に対し政府は陛下の意に沿って一代限り特例法で認めるべきとしました。

直ちに天皇陛下の生前退位に関する有識者会議が設立され討議に入りました。
今回その最終報告が阿倍首相に提出されました。

最終報告は政府の意に沿ったものです。

まず特例法による一代限りの退位とする。
皇族減少対策の必要性に言及し、政府に議論の深化を促す。
ただ女性宮家創設等には一切触れず。
皇族の根本的解決は極力避けた気配がみえますね。

これで一代限りの退位が有力になった。

なお陛下の退位後の呼称は上皇で皇后様は上皇后を提言。
陛下は退位後象徴としての行為は基本的には新天皇に移譲。
摂政・臨時代行の就任資格は認めない。
新天皇の次の皇位継承者は秋篠宮殿下で宮号はそのまま。
呼称は皇嗣殿下と皇族費は3倍増額を提言。

提言は上皇の葬儀にまで言及し、天皇の葬儀と同様な儀式「大喪の礼」を行う。

陛下の退位後はまず担当部署が上皇職となり新天皇は侍従職に変更。
秋篠宮皇嗣殿下は皇嗣職に変更となる。

上皇・新天皇友内廷費は現状の3億2400万円と変わらず。
秋篠宮皇嗣殿下の皇族費は現状の3倍3050万円となる。

退位後のお住まいは上皇様等は現在の東宮御所。
新天皇は現在の皇居御所。
秋篠宮皇嗣殿下は現在の宮廷改修し隣接の赤坂東邸活用。

皇位の継承に伴って色々面倒な手続きがあるのですね。
上皇の葬儀にまで及ぶとは意外でしたね。