阿倍首相は、郷里に帰り父阿倍晋太郎元外相の墓参りをして、
国民に約束した、憲法改正をやり抜く事を墓前で誓ったそう
です。
またNHK番組で憲法改正の国会発議で多くの党の賛同を要請
したそうです。
阿倍首相は年頭の記者会見でも早期の国会発議に意欲を見せて
居ます。
まず憲法改正には衆参両院での国会発議がなされないと何事も
起こりません。
此処で先に成立して居る国民投票制度を今一度見てみましょう。
まず衆院議員100名以上・参院議員50名以上で憲法改正案の
原案がそれぞれ両院で発議される。
両院の憲法審査会で審査し両院本会議の3分の2以上の賛成で
可決した場合国会が憲法改正を発議したとし国民に提案される。
なお憲法改正事項が複数の場合、内容の事項毎に区分して
発議されます。
国会発議後60日以後180日以内に、国会が決めた期日に
国民投票が行われる。
国民投票では国民の半数以上の賛成で有無が決定されます。
まず現在の国会の状況から、憲法改正原案発議と両院の3分の
2の賛成可決は、可能と思われる。
ただ公明党が改憲には慎重姿勢をとって居るのでそうスンナリ
と行かない可能性もありますね。
問題の憲法改正事項ですが、今の処しかとした条項は判りません。
ただ噂では次の4条項が有力と言われて居ます。
憲法9条に自衛隊を明記。
憲法に緊急事態条項を加える
教育の無償化の充実と強化の条項を加える。
参院選合区解消を明記する。
他に現在にあわない国民の基本的人権を見直すとの案もある。
一番問題になるのが憲法9条第1項の戦争放棄不戦の誓いと第2項
戦力不所持をどうするかです。
自衛隊は国民の生命と財産を守るため必要不可欠なものだから
憲法9条に自衛隊の目的・性格を明確化して併記すべし。
其処の処そどうするかです。
自衛隊は軍隊に非ず、我が国の自衛のためにあって專守防衛が原則
となって居る。
しかし世界有数の軍備と隊員を持った自衛隊を誰も軍隊ではないと
思っていません。
いつその事、国民軍としたらと言う暴論も出て居ます。
其処を何とか憲法解釈でシビリアンコントロールし、自衛隊を憲法
9条に併記させたいとしています。
我が国は緊急事態発生を憲法で予測してないのでその条項がない。
しか世界や日本の状況から何時緊急事態が起きてもオカシクない。
そこで緊急事態が発生したら、政府・総理大臣に権限の集中・
私権の制限・国会議員任期延長等が発動出来る様にする。
是は大変問題が多いと思われますね。
さて是が国民投票に掛けられた場合果たして国民の過半数の賛同
が得られるか?
殆ど不可能に近いと思われるが英国に於ける英国EU離脱の国民
投票・スペインカタルーニヤ独立の国民投票の結果を見ると、
遣って見れば何が起きるか判りません。
案外日本に迫る危機感で思わぬ結果が出る事もあり得ますね。