TPP発効寸前でトランプ氏離脱声明、これで崩壊かと思われたが日豪等の努力で米国抜き
TPP11協定がやっと参加国6ケ国の信認で今日午前零時を期し発効しました。
環太平洋11ケ国が農産物等は82%、全品目の95%を将来的撤廃を目指す。
関税については加盟国が扱う99%の品目に適用する。
牛肉・豚肉・チーズ・果実・自動車・部品等の関税引き下げ、外貨規制緩和・電子商取引や
投資等のルール整備等が行われる。
今回発効する国は、日本・メキシコ・シンガポール・ニュージランド・カナダ・豪州の
6ケ国で、ベトナムは来月1月14日信認し発効予定です。
この他チリー・ペルー・ブルネイ・マレーシア4ケ国も早期発効に向け居る。
英国も参加を検討、トランプ氏も検討指示したと言うが真偽の程は不明。
TPP11が完全に動きだすと圏太平洋の5億人超え、世界のGDPの13%を占める大きな
経済連携圏が誕生となる。
このTPP11に対抗し中国を中心にASEANと中国とのACFTAや東アジア包括協定の
RCEP等があります。
なおRCEPには日本も関係して居ます。
今や経済は世界規模で経済連携協定の流れとなって居ます。
日本はEUとEPA協定を結び来年2月1日から動き出すます。
しかし日本には最大貿易国の米国との二国間貿易協定締結の問題が迫って居ます。
恐らく米国は米国有利の条件を押し付けて来ると予想されます。
いずれにしても経済連携協定が締結されると確かに自動車や工業製品の関税撤廃で輸入は
伸びるが、安い海外農産品が入ってきて農水産業は大打撃を受ける事となりそう。
其処で政府は農家の支援策や逆に日本の農産物を輸出しようと言う動きがあります。
ただ日本は零細農家が多くコストが高く外国産農産品と太刀打ちできない事。
そこで品質の良さや安全性で勝負しようとして居ますが問題は値段ですね。
そう言った諸々の問題を抱えての経済提携協定発効ですね。