many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

さよならにっぽん

2009-07-10 19:20:26 | マンガ
大友克洋 1982年 双葉社
こないだの続きというか、ここに収められているマンガの登場人物が、
「…腐った 百合は雑草 より臭い… わかるか…」
というセリフ言うとこあるんですが、これがシェイクスピアだとは、ずっと知らなかったんですね、私。不勉強なもので。
ちなみに、このセリフが出てくる「さよならにっぽん」は、アメリカで暮らす日本人空手家の話です。

大友克洋は好きです。
最初に読んだのが、高校1年のときだったか、『童夢』を単行本で一気に読んぢゃったんで、ブッ飛びました。
この短編集は、童夢より前に出てるんですが、そのあとから読みました。持ってるのは1985年の16刷。
「大友克洋傑作集2」ってなってますが、「1」は『ハイウェイスター』ですね。
実は、そっちのほうは1984年の16刷を買って読んだんだけど、もちろん童夢とは違った世界だったわけで。
正直言って、ちょっと拍子抜けした(っていうか当時あまり面白いと思わなかった)もんだから、こっちも同じだろうと思って、なかなか手を伸ばさずにいました。
読んでみたら、こちらの短編集のほうが面白かったです。

収録作は、
『East of The Sun,West of The Moon』
『さよならにっぽんI』
『さよならにっぽんII』
『さよならにっぽんIII』
『さよならにっぽんIV』
『さよならにっぽんV』
『聖者が街にやって来る』
『A荘殺人事件』

なかでは、『East of The Sun,West of The Moon』と『聖者が街にやって来る』が好きですね。
それまでの少年マンガしか読んでこなかった身には、ちょっと違った世界にみえて、なかなか楽しかったです。

コメント
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