many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

「世界征服」は可能か?

2009-07-25 18:35:38 | 読んだ本
岡田斗司夫 2007年 ちくまプリマー新書
アニメとか、こども向けの特撮ヒーローもので、悪モンたちは世界征服をたくらむものなんだけど、いったい何で世界征服なんかしたいんだろう?って疑問をつきつめて考えた本。こういう一見バカバカしい話、好きです。
だって世界征服を目指すだけの高度な技術とかあったら、それで自分たちだけ裕福な暮らしすること可能じゃん?とか。世界征服をして、そのあと何をしたいのか?とか。
で、まず世界征服の目的を分類します。
「人類の絶滅」(ガミラス星人)
「お金が欲しい」(タイムボカンの悪役)
「支配されそうだから逆に支配する」(ジオン公国)
「悪を広める」(ピッコロ大魔王)
つぎに、自分の性格から、どのような支配者タイプか考えさせます。
「魔王:正しい価値観ですべてを支配したい」(レインボーマンの死ね死ね団)
「独裁者:責任感が強く、働き者」(バビル2世のヨミ)
「王様:自分が大好きで、贅沢が大好き」(ドラゴンボールのレッドリボン軍総帥)
「黒幕:人目に触れず、悪の魅力に溺れたい」(ルパン三世のカリオストロ伯爵)

こうやってわかりやすい例をあげたあと、人材確保だとか資金調達だとか、世界征服のための手段を検討します。
大マジメにそういうことを考えて、最後にいったい「悪」とは何かというまとめを提示します。
「悪」ってなんだろうって考えだすと、アニメなどの悪の組織とかの設定って安易だなーって気づいたりします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする