many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ピンポン

2011-06-13 18:13:46 | マンガ
松本大洋 1996年~1997年 小学館・全5巻
きのうから卓球つながり。
って、この「ピンポン」については、とっくに書いたと思ってたんだけど、いま検索したら、書いてなかった。
(蔵書かぞえあげるブログ2年半やってると、そろそろ過去に何を採り上げて何をまだ書いてないか、分かんなくなることがある。)
おっかしいなー、こんなに好きなマンガのこと、まだ書いてなかったなんて、ありえないんだけど。

このマンガは、好きです。すごく高く評価しています。
ストーリーといい、キャラクターたちといい、画もネームも、とてもいい、完成度の高い物語だと思ってます。
主人公は、おさななじみの二人。(松本大洋は対照的な二人をよく並べて使う。)
ペコこと星野裕は、お菓子ばっか食ってて、練習はサボッたりしても実力は図抜けてることを認められてる、天才肌の速攻を得意とするプレイヤー。
もう一方の月本誠は、笑わないからスマイルってあだ名がついてる、感情を表に出さない、ひとに自分のペースを乱されるのがいやな、カットマン。
江ノ島の近くにありそうな、片瀬高校の卓球部に所属する二人が、インターハイ県予選で、それぞれ強敵と対決したりするんだけど。
最初の年に負けたあと、それぞれに挫折があったり、成長があったりして、翌年の試合がクライマックスになる。
卓球の試合の場面は、格闘技みたいな迫力で描かれてて、私はホンモノの卓球のことなんか何も知らんけど楽しめた。
最後の2話くらいで物語が収斂に向かうんだけど、そこんとこが(同じ作者の「ZERO」とか「STRAIGHT」が狂気に走ってく一方なのに比べて)すごく感動的でいいなぁと読むたび思う。
コメント
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