高浜寛 2010年 太田出版
さて、最近取り組んでる、自分にとって新しいマンガを読もう、ってのの一環である。
初めて読んだ、高浜寛。
どんなひとだか、これまで何を描いてきたかも知らないんだけど。
帯に「ぐだぐだな人生だけに落ちている 宝石を手渡された」ってあるんだけど、それは私の好きな歌人・穂村弘のことば。
っつーわけで穂村弘がほめているってだけで、読んでみたんだな、これが。
あまり見たことないタイプの画です。フキダシのなかのセリフは横書きだしね。
おはなしは、最近行き詰ってる感じのフランス人のマンガ家・ベンジャミンが、日本を訪ねてくる。
それが愛知県のどっかで、鉄道の無人駅が廃駅になっちゃうようなさびれた土地。
どーでもいーけど、登場人物たちの「詮索せんどぎゃあ」とか「ゆっくりしていきやあ」みたいなセリフ、感じ出てて、いーねー。
もうひとりの主人公は、その土地で、妻に愛想つかされて、別れてはいないんだけど、ひとりで喫茶店やってる孔彦(みちひこ)さん。
これが毒のようにマズいコーヒーを淹れるってのが、最初ムリな設定だなーとは思ったんだけど、面白い。
んで、はじめのうちは、読んでて、いったいぜんたい何の話なんだろうと、そんなに引っ張られるものもなくページめくってたんだけど、後半になって、加速ついて面白くなった。
なかなかいいマンガです、ときどき繰り返して読むんぢゃないかと思ってます。
途中で、孔彦がベンジャミンにおいしいコーヒーの淹れ方を教わろうとするところがあるんだけど、そのときに、まず窓ふきのしかたから始めるとこ、妙に印象に残ってる。
窓ガラスをきれいにしたり、部屋のなかを片付けなきゃ、おいしいコーヒーを淹れることは始まらない。そして、窓ふきを上手にこなすベンジャミンを見て、孔彦は“あんたは何でもできるんだな”って感心する。
関係ないけど、映画の「かもめ食堂」で、おいしいコーヒー淹れるためのおまじないかなんかを唱えるとこを思い出した。
おいしくコーヒー淹れるのは、たいへんなことなのです。
さて、最近取り組んでる、自分にとって新しいマンガを読もう、ってのの一環である。
初めて読んだ、高浜寛。
どんなひとだか、これまで何を描いてきたかも知らないんだけど。
帯に「ぐだぐだな人生だけに落ちている 宝石を手渡された」ってあるんだけど、それは私の好きな歌人・穂村弘のことば。
っつーわけで穂村弘がほめているってだけで、読んでみたんだな、これが。
あまり見たことないタイプの画です。フキダシのなかのセリフは横書きだしね。
おはなしは、最近行き詰ってる感じのフランス人のマンガ家・ベンジャミンが、日本を訪ねてくる。
それが愛知県のどっかで、鉄道の無人駅が廃駅になっちゃうようなさびれた土地。
どーでもいーけど、登場人物たちの「詮索せんどぎゃあ」とか「ゆっくりしていきやあ」みたいなセリフ、感じ出てて、いーねー。
もうひとりの主人公は、その土地で、妻に愛想つかされて、別れてはいないんだけど、ひとりで喫茶店やってる孔彦(みちひこ)さん。
これが毒のようにマズいコーヒーを淹れるってのが、最初ムリな設定だなーとは思ったんだけど、面白い。
んで、はじめのうちは、読んでて、いったいぜんたい何の話なんだろうと、そんなに引っ張られるものもなくページめくってたんだけど、後半になって、加速ついて面白くなった。
なかなかいいマンガです、ときどき繰り返して読むんぢゃないかと思ってます。
途中で、孔彦がベンジャミンにおいしいコーヒーの淹れ方を教わろうとするところがあるんだけど、そのときに、まず窓ふきのしかたから始めるとこ、妙に印象に残ってる。
窓ガラスをきれいにしたり、部屋のなかを片付けなきゃ、おいしいコーヒーを淹れることは始まらない。そして、窓ふきを上手にこなすベンジャミンを見て、孔彦は“あんたは何でもできるんだな”って感心する。
関係ないけど、映画の「かもめ食堂」で、おいしいコーヒー淹れるためのおまじないかなんかを唱えるとこを思い出した。
おいしくコーヒー淹れるのは、たいへんなことなのです。