many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

殺し屋1-イチ-

2011-06-15 20:09:27 | マンガ
山本英夫 2007年 小学館文庫版・全5巻+【番外編】全1巻
うえ~ん、すごいマンガ読んぢゃったよおお。
っていうのも、こないだから、ちょっと自分のマンガ世界を広げなきゃなーと思ってるとこから始まったんだが。
だからって急に、書店の店頭平積みとか、メディアのアンケートのすすめるような、売れ筋を読んでみるってのは、あんまり自分に合ってないような気がする。
かと言って、広く網を広げるために、雑誌読むのもめんどくさいし。
やっぱ、いままでがそうであったように、自分の好きなものから、つながるものを、芋づる(?)でズリズリと手繰り寄せてくほうが向いてるし、楽しいんぢゃないかと。
(リンク一発クリックってんぢゃなくて、本読んでて気になったものを見つけて、次はそれ探してって、アナログな方法が性にあう私。)
んで、とりあえず「江口寿史の正直日記」に何だかたくさんマンガの書名もあったような気がしたんで、改めてザッと読み直しながら、面白そうなのをメモっていく。
2001年1月24日(水)のところに、それはあった。長いけど引用しちゃう。
山本英夫の『殺し屋1』を初めて読む。5巻までまとめ読み。
(略)最近話題のこの作品、ちょっと読んどくかと思って読み出してみたらコレがもー、スゴイもんだった。ここまで振り切ったものを描く人だったのかこの人は。
 ここで描かれている世界、個人的に好きな部類のものではないが、とにかく目が離せない。面白いというのともちょっと違う。なんかこう、感覚とか感情をグラングラン揺さぶられるっていうか。いやでも見させられてしまうようなテンションとパワーをもった作品だ。グレイト。

というわけで、俄然私も読んでみようと思い立つ。
文庫版が出てるってことがわかったので、とりあえず第1巻だけ買ってみる。(これはついでがあったんでネット購入。)
なんとなくのタイトルの印象だけから、勝手にゴルゴ13みたいに読み切り型だと想像してたもんで。1冊読んでみて面白かったら、ボチボチ続きを買えばいいや、ってな気でいたんだけど。
わあああん、とんでもないや、これぇ。
すごいパワーで、だけど読んでて決して気持ちいいもんぢゃなくて(江口と同じく、私もこれは好きな部類ぢゃないんだが)、でも読み出しちゃったら先へ進まざるをえない。
しかも読み切りぢゃなかったよ、続きもの。どーする、どーするって、ただもんぢゃなくグロテスクな場面とか出てくるマンガを、別にこれ以上読みたくはないんだけど、でも読まずにゃいられない。つかまっちゃったな、私も。
さっそく本屋で探して(けっこうあちこち探した)、残りの4巻プラス番外編1巻をまとめて買ってきた。
でも、一気に読むと、胃にきちゃいそうだから、1日1冊ずつ読むようにした。その日の新しいぶんを読む前に、直前の1冊を読み返すんだが、これがツライ、ツライ。ツライと言いつつ、テンションあがったとこで、自分にとっての未知のページを繰っていく。
ストーリーとか設定は、こんなとこでクダクダ紹介しません。主人公のイチは22歳、舞台は新宿、こわいヤクザさんがいっぱい出てきます。
あとは、読んでみりゃわかるんだけど、読むことをオススメはいたしません。自己責任でお願いします。
ちなみに、さっきから「うえ~ん」とか「わあああん」とかヘンなこと書いてますが、これは主人公のイチが、泣きわめきながら標的を襲う場面の表現から拝借してます。
泣きながら、どうやって人を殺すかっていうと、空手の蹴りです。鋭利な刃がカカトに仕込まれた特製のシューズを履いていて、すさまじい蹴りで相手を切り裂きます。ぐえっ、ぐえっ、ぐえ~ん!!
コメント
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