森達也 平成14年 角川文庫版
こないだ『職業は武装解除』という本を読んで、えらく感銘をうけたんだが。
(ホント、ひとに読んでみ!って言いたくなった本だ。私にとっては苦手分野だったのにもかかわらず。)
ふと、文庫の本棚をみると、『職業欄はエスパー』が目に入った。
それだけ。“職業は○○”で、○○が意外性あるつながり。(どんなつながり?)
気になったんで、ひさしぶりに、急いで、読み返してみた。
読むはずの、買っといた新しい本が、他にも複数あるのに、こうやって寄り道しているから、最近の私の読書生活は忙しい。
で、この本は、なんだろう、会話の多いリズム感の良さだろうか、サクサクとスピードつけて読めたから、いいんだけど。
著者は『放送禁止歌』以来、私にとっては気になっていろいろ読んでいる、ドキュメンタリー作家の森達也氏。
これは、同名のテレビドキュメンタリーをつくったときの、長年にわたる取材について書いたもの。
「『超能力者』であることを職業に選んだひとたち」を採りあげるという、またまた刺激的な企画。
ちなみに、これを始めたのは、いわゆるオウム事件の前。(事件のあと、超能力とかオカルト関係には、眉をひそめるメディアが多くなったらしい。そういえば、あまり見ないね。)
取材対象は、スプーン曲げの清田益章、UFOを呼ぶ秋山眞人、ダウジングの堤裕司の3人。
特に、少年時代からテレビとかに出まくってた清田クンは、いろいろイヤなめにもあってるんで、接触していく過程でピリピリしたやりとりがあって、かなりスリリング。
彼の実家を訪ねて、両親にインタビューしたりもするんだけど、息子の能力を誇る親に対して、「親父、それも見せるのかよ? やめたほうがいいぜ」とか清田クンが言ったりしてるとこが、私にはいちばん面白いというか印象に残った。
否定派の大槻教授への取材は実現しなかったけど、とかく超能力の話になると、「信じる・信じない」の二元論に、議論の入口で終始しちゃって、ちっとも建設的に話がすすまない、ってことを考えさせられる本。

こないだ『職業は武装解除』という本を読んで、えらく感銘をうけたんだが。
(ホント、ひとに読んでみ!って言いたくなった本だ。私にとっては苦手分野だったのにもかかわらず。)
ふと、文庫の本棚をみると、『職業欄はエスパー』が目に入った。
それだけ。“職業は○○”で、○○が意外性あるつながり。(どんなつながり?)
気になったんで、ひさしぶりに、急いで、読み返してみた。
読むはずの、買っといた新しい本が、他にも複数あるのに、こうやって寄り道しているから、最近の私の読書生活は忙しい。
で、この本は、なんだろう、会話の多いリズム感の良さだろうか、サクサクとスピードつけて読めたから、いいんだけど。
著者は『放送禁止歌』以来、私にとっては気になっていろいろ読んでいる、ドキュメンタリー作家の森達也氏。
これは、同名のテレビドキュメンタリーをつくったときの、長年にわたる取材について書いたもの。
「『超能力者』であることを職業に選んだひとたち」を採りあげるという、またまた刺激的な企画。
ちなみに、これを始めたのは、いわゆるオウム事件の前。(事件のあと、超能力とかオカルト関係には、眉をひそめるメディアが多くなったらしい。そういえば、あまり見ないね。)
取材対象は、スプーン曲げの清田益章、UFOを呼ぶ秋山眞人、ダウジングの堤裕司の3人。
特に、少年時代からテレビとかに出まくってた清田クンは、いろいろイヤなめにもあってるんで、接触していく過程でピリピリしたやりとりがあって、かなりスリリング。
彼の実家を訪ねて、両親にインタビューしたりもするんだけど、息子の能力を誇る親に対して、「親父、それも見せるのかよ? やめたほうがいいぜ」とか清田クンが言ったりしてるとこが、私にはいちばん面白いというか印象に残った。
否定派の大槻教授への取材は実現しなかったけど、とかく超能力の話になると、「信じる・信じない」の二元論に、議論の入口で終始しちゃって、ちっとも建設的に話がすすまない、ってことを考えさせられる本。
