コナン・ドイル/延原謙訳 昭和28年発行・昭和47年32刷改版 新潮文庫版
こないだっからシャーロックホームズ読み返してるんで、長編第二弾。原題は「THE SIGN OF FOUR」。
私が持ってるのは昭和54年の44刷。定価は「緋色の研究」と同じ200円。
冒頭、ホームズは退屈まぎれにコカインを注射して、これは精神をひきたててスッキリするなんて言う、あぶないシーンからはじまる。
でも、そのあとはホームズらしさ満開で、たぶん推理小説をはじめて読むひとなんかを惹きつけてしまうエピソードが出てくる。
ホームズは、探偵には観察と推理と知識が必要だというんだけど、観察と推理の違いって何だってワトスンに訊かれて、
>「たとえば観察は僕に、君がけさウィグモア街郵便局へ行ったことを知らせてくれるが、そこで君が電報を一本うったことを教えてくれるのは推理のほうだ」
と、誰にもいわずに出かけてったワトスンの行き先と用向きを当てる。
そのあとにも、ワトスンが近ごろ手に入れたという懐中時計を見せて、この時計のもとの持ち主がどんな人物だったか当ててみたまえ、という問題を出すと、しげしげと観察して、ワトスンの兄は不精でずぼらで酒を飲む、と当てちゃって、わかるまいと思ってたワトスンを悲しがらせる。
で、そんなことやってると依頼人が来る。若い婦人で、父が10年前から行方不明で、6年前から年に一度とても価値のある真珠が誰からかわからないが送られてくる、なんて相談をもってくる。
そこから事件解決に向けての追究が始まるんだけど、ホームズに言わせるとナゾ自体は簡単。
だけど犬を使っての犯人の足どり追跡とか、ベーカー・ストリート・イレギュラーズによる捜索なんかも含めて、けっこう捕り物としては活劇が展開されることになる。
犯人を捕らえたあと、事件の裏にあった過去の出来事(遠いとこでの出来事、今回はインドでのこと)が語られるっていう二部構成的なとこは、「緋色の研究」と同じ。

こないだっからシャーロックホームズ読み返してるんで、長編第二弾。原題は「THE SIGN OF FOUR」。
私が持ってるのは昭和54年の44刷。定価は「緋色の研究」と同じ200円。
冒頭、ホームズは退屈まぎれにコカインを注射して、これは精神をひきたててスッキリするなんて言う、あぶないシーンからはじまる。
でも、そのあとはホームズらしさ満開で、たぶん推理小説をはじめて読むひとなんかを惹きつけてしまうエピソードが出てくる。
ホームズは、探偵には観察と推理と知識が必要だというんだけど、観察と推理の違いって何だってワトスンに訊かれて、
>「たとえば観察は僕に、君がけさウィグモア街郵便局へ行ったことを知らせてくれるが、そこで君が電報を一本うったことを教えてくれるのは推理のほうだ」
と、誰にもいわずに出かけてったワトスンの行き先と用向きを当てる。
そのあとにも、ワトスンが近ごろ手に入れたという懐中時計を見せて、この時計のもとの持ち主がどんな人物だったか当ててみたまえ、という問題を出すと、しげしげと観察して、ワトスンの兄は不精でずぼらで酒を飲む、と当てちゃって、わかるまいと思ってたワトスンを悲しがらせる。
で、そんなことやってると依頼人が来る。若い婦人で、父が10年前から行方不明で、6年前から年に一度とても価値のある真珠が誰からかわからないが送られてくる、なんて相談をもってくる。
そこから事件解決に向けての追究が始まるんだけど、ホームズに言わせるとナゾ自体は簡単。
だけど犬を使っての犯人の足どり追跡とか、ベーカー・ストリート・イレギュラーズによる捜索なんかも含めて、けっこう捕り物としては活劇が展開されることになる。
犯人を捕らえたあと、事件の裏にあった過去の出来事(遠いとこでの出来事、今回はインドでのこと)が語られるっていう二部構成的なとこは、「緋色の研究」と同じ。
