村上春樹 2000年 新潮社
なるべく順番に読み返してんだけど村上春樹、次はこれの番みたい。
帯の背に「著者初の連作小説」とあるんだが、「連作『地震のあとで』その一~その六」とされた、短編集。
地震というのは、もちろん去年の東北の地震ぢゃなくて、1995年1月の関西の地震。
あの地震と、そのあとのオウムのサリン事件には、大きな影響を受けたと、著者はあちこちで認めてたと思います。
と言っても、ここに収められた短編小説は、地震の経験そのものを語ってるというわけでもないけど。
どーでもいーけど、私は「連作小説」の意味というか定義がよくわかってない。
とりあえず、ここに収められてる短編の、ストーリーとか登場人物は、それぞれ独立したものだとは思うんだけど。
「UFOが釧路に降りる」
地震のあと妻が出て行ってしまった小村さんが、釧路にでかけてケイコさんとシマオさんに会う話。
「アイロンのある風景」
若いときに家出して茨城に流れ着いた順子さんが、関西出身の画家の三宅さんと海岸で焚き火をする話。
「神の子どもたちはみな踊る」
善也は、宗教を信じる母から「神様の子」と言われて育てられたんだが、ある夜、気になった男のあとをつけてたどりついたグラウンドで、ひとり踊る話。
(↑要約になってないな。それはそうと『お方』と呼ぶ崇高な存在を母が語るとこなんか、『1Q84』につながるね。)
「タイランド」
甲状腺の免疫系が専門の医師であるさつきが、タイ滞在のときに友人から推薦された、ニミットというガイド兼運転手に連れられて、あちこち廻る話。
「かえるくん、東京を救う」
>片桐がアパートの部屋に戻ると、巨大な蛙が待っていた。 の書き出しで始まる、東京の大地震発生を防ぐために奮闘する、東京安全信用金庫新宿支店融資管理課係長補佐の片桐と“かえるくん”の話。
「蜂蜜パイ」
学生時代からの友人である小夜子の娘・沙羅のために、蜂蜜や鮭をとる熊の話をしてあげる、小説家の淳平の話。
全編、村上春樹にはめずらしく、三人称で書かれてるってのは、今回あらためて初めて気づいた。
なるべく順番に読み返してんだけど村上春樹、次はこれの番みたい。
帯の背に「著者初の連作小説」とあるんだが、「連作『地震のあとで』その一~その六」とされた、短編集。
地震というのは、もちろん去年の東北の地震ぢゃなくて、1995年1月の関西の地震。
あの地震と、そのあとのオウムのサリン事件には、大きな影響を受けたと、著者はあちこちで認めてたと思います。
と言っても、ここに収められた短編小説は、地震の経験そのものを語ってるというわけでもないけど。
どーでもいーけど、私は「連作小説」の意味というか定義がよくわかってない。
とりあえず、ここに収められてる短編の、ストーリーとか登場人物は、それぞれ独立したものだとは思うんだけど。
「UFOが釧路に降りる」
地震のあと妻が出て行ってしまった小村さんが、釧路にでかけてケイコさんとシマオさんに会う話。
「アイロンのある風景」
若いときに家出して茨城に流れ着いた順子さんが、関西出身の画家の三宅さんと海岸で焚き火をする話。
「神の子どもたちはみな踊る」
善也は、宗教を信じる母から「神様の子」と言われて育てられたんだが、ある夜、気になった男のあとをつけてたどりついたグラウンドで、ひとり踊る話。
(↑要約になってないな。それはそうと『お方』と呼ぶ崇高な存在を母が語るとこなんか、『1Q84』につながるね。)
「タイランド」
甲状腺の免疫系が専門の医師であるさつきが、タイ滞在のときに友人から推薦された、ニミットというガイド兼運転手に連れられて、あちこち廻る話。
「かえるくん、東京を救う」
>片桐がアパートの部屋に戻ると、巨大な蛙が待っていた。 の書き出しで始まる、東京の大地震発生を防ぐために奮闘する、東京安全信用金庫新宿支店融資管理課係長補佐の片桐と“かえるくん”の話。
「蜂蜜パイ」
学生時代からの友人である小夜子の娘・沙羅のために、蜂蜜や鮭をとる熊の話をしてあげる、小説家の淳平の話。
全編、村上春樹にはめずらしく、三人称で書かれてるってのは、今回あらためて初めて気づいた。