前から、なるべく正確に調べてみたかった『マッドメン』の創美版のオリジナル(?)と秋田版のちがい。
創美版と秋田版では、ページ数も違うし、こっちにはあって・あっちにはないコマがいろいろあるんで、違いを羅列するだけでも難しいんだけどね。
いちばんの違いは、オリジナルは一話完結なんだけど、秋田版ではその後のストーリーがあるので、人はただ生まれて人になるのではなく、人の本質的なものは儀礼によって与えられ完全なものになるのだ、というコドワの信ずる「大いなる者」の論理が語られるとこである。
★創美版から秋田版になったとき削られたもの
・3ページ目6コマ目 "酋長だけは伝統的に入れ墨をする 見事なものらしい もっとも人前に見せることは決してないのだが… きびしいタブーでな"
・5ページ目6コマ目 "あなた!!ほんとうにあの子を家族にするんですの? むろんだとも まあまあそう長いことじゃない"
・6ページ目3コマ目 "特殊な社会やの中で禁止とされていることさ 死者に近づいてはいけないとか切ったツメを火に燃してはいけないとかいったたぐいの 大半は迷信にすぎないが破ると時には死をもって償わなきゃならないこともある"
・6ページ目4コマ目 "そういうわけでこの奇妙なお客はあたしたちと同居することになったのですが… キャア!き…キリのタンスを…!!"
・8ページ目1コマ目 "ン・バギ知ってるか?"
・8ページ目2コマ目 "ン・バギ?なに!?それ?"
・8ページ目3コマ目 "ン・バギおそろしい神 深い森の中にいる"
・8ページ目5コマ目 "だれもン・バギ見たことない 酋長だけが見られる ン・バギ酋長一族の守り神 だから酋長おさめる あなたはもう酋長の資格があるんでしょ じゃああなたはン・バギ見たことあるの?"
・9ページ目1コマ目 "ン・バギ?ああガワン族の伝説の怪物だよ 守り神だって!?"
・9ページ目2コマ目 "彼のトーテム動物だよ トーテミズムとはある特定の動物が一族や個人と特に親密な関係にあるという信仰だ 彼の場合それが鳥やトカゲなどではなく空想の動物である点が特殊だが…"
・10ページ目3コマ目 "そういえばで人を見かけなかったけれど…なにかありましたの? 家にひきこもってるんですよ例によって例の…"
・10ページ目4コマ目 "ン・バギですか? そう…"
・10ページ目6コマ目 の長老らしき人の姿
・10ページ目7コマ目 ン・バギがガサガサと森の中を進むシルエット
・11ページ目1コマ目 ン・バギがバシャッと海に飛び込んだらしきところ
・11ページ目2コマ目 "お帰りなさい あら助手の星野さんもいっしょ? ああてつだってもらうことができたんでね"
・11ページ目3コマ目 "コドワは? 海岸じゃないかしら このごろ南の海の方ばかり見てるのよ"
・11ページ目4コマ目 コドワが海岸に座っている姿
・11ページ目5コマ目 "ニューギニアがなつかしいんだろう でもあの子ったらぬれたシャツをきがえようともしないのよ"
・11ページ目6コマ目 "それはなんのタブー? 体の入れ墨のせいだよ わしが初めてガワン族のに入ったのは十五年も昔になるが…"
・12ページ目5コマ目 "ガランとして 日本の男の子の部屋ならマンガだのオモチャだのでちらかっているのに…"
・12ページ目6コマ目 "!?なにかしら!?このニオイ!?"
・12ページ目7コマ目 襖の取っ手に指をかける
・13ページ目1コマ目 ネズミの死骸に矢を差してあるところ "ハッ"
・13ページ目2コマ目 波子がピシャッと戸を閉める
・13ページ目3コマ目 "星野さん パパは? 書斎ですよ ミス・バートンが来ているんです"
・13ページ目4コマ目 "あら!ミス・バートンが?ニューギニアに帰ったんじゃなかったの? そうですが様子を見にまた日本に来たらしいです"
・14ページ目4コマ目 海を見ているらしいコドワ(波の音がザアアアアン)
・14ページ目5コマ目 そのころ…太平洋グアム島沖… 客船の近くの海を黒いものが通る
・14ページ目6コマ目 "なあに…? ん…なにかクジラみたいなものが北の方へ泳いでいったような…?"
・16ページ目3コマ目 "胸の気持ちの悪い怪物はなんでしょう? それがン・バギだよ"
・17ページ目1コマ目 教授と助手が部屋から出たところ
・19ページ目1コマ目 "よくないこと? 波子好きだからおしえる 今日一日家から出るな なにがあっても部屋から出るな"
・19ページ目4コマ目 壊れたカメラ
・19ページ目5コマ目 ゴロゴロゴロと雷が鳴るなか帰ってくる教授
・19ページ目6コマ目 "どうでした?やっぱり星野さんでしたの? うむ…うちから帰る途中やられたらしい"
・19ページ目7コマ目 "殺されたの!? 背中に小さい深いキズがあった だがそれは致命傷じゃないらしい…"
・19ページ目8コマ目 "どうも毒みたいだ わしがみたところではプトマインに似てるな…"
・20ページ目1コマ目 "プトマイン… 屍毒といってな…未開発種族のあいだでは腐った動物の死がいなどに矢をつきさしておいて毒矢を作る方法がある"
・20ページ目2コマ目 "屍毒…"
・20ページ目3コマ目 "大事なフィルムまで…くそっ!いったいだれが…!? たいへん!!ふってきたわ"
・20ページ目4コマ目 テトラポットに波がザバアアアンと打ち寄せる
・21ページ目1コマ目 テトラポットに黒い影(ン・バギ)がザッと乗り上げる
・21ページ目2コマ目 海から上がった影から教授の家を見上げる構図
・21ページ目4コマ目 "コドワはどこにいる? それが昼からずっと見ないのよ 海岸か林にいるんじゃないかって…"
・23ページ目2コマ目 "波子?" 波子が階段をあがる
・23ページ目3コマ目 "見ちゃいけなかったのかしら…彼が外に出るなっていったのは…"
・23ページ目4コマ目 バンバンドカンという音に波子が振り向く
・23ページ目5コマ目 "どうしたのパパ! わからんなにかが家をたたいてる!"
・23ページ目6コマ目 "風でなにか飛んできたのか?"
・23ページ目7コマ目 ドアを開けて震える教授
・24ページ目1コマ目 "家の外になにか大きなものがいる!外に出ると危険だ! ああ電気が…"
・24ページ目2コマ目 "おまえたちは二階へあがってなさい! パパ家がゆれてるわ!"
・24ページ目3コマ目 "通じない…電話線が切れたのか?"
・24ページ目4コマ目 窓が割れる "キャア"
・24ページ目5コマ目 "ママしっかり!"
・25ページ目1コマ目 ン・バギが家の外にいる
・25ページ目2コマ目 ン・バギの爪がバキッと家を壊して入ってくる
・25ページ目3コマ目 耳をふさぐ波子と気を失った母
・25ページ目4コマ目 立ち向かう教授
・26ページ目1コマ目 ン・バギの姿 "ン…ン・バギ!?"
・26ページ目2コマ目 "…静かになったわ?"
・26ページ目3コマ目 バタンという音にビクッと振り返る波子
・27ページ目3コマ目 "あ…あなたは…知ってて…パパを…"
・27ページ目4コマ目 波子がドサッと倒れる
・27ページ目5コマ目 壊れた家 "翌朝 半壊した家の中に人びとは父の惨死した姿を見つけました 母は失神していてなにもおぼえておらず…"
・28ページ目2コマ目 飛行機の窓の外を見るコドワ
・28ページ目3コマ目 "あたしはだれにも真相はいいませんでした…"
・28ページ目4コマ目 "なぜならすでにあたしは彼らの一族なのだし ほかの人には見えないのですが…"
・28ページ目5コマ目 "あたしの近くにはいつでもマッドメンがいるようになったのです…"
★秋田版で新たに加えられたもの
・2ページ目2コマ目 "成田じゃないの?ママ いいのよエア・ニューギニーは鹿児島空港に入るの そこから国内線でくるのよ"
・5ページ目3コマ目 "しゅう長というのは正確ではないけれど…彼の父のキムリは代々特殊な入れ墨を伝えている宗教的に権威ある家系なのよ 子供のころから少しずつ入れ墨をして… 成人するころには全身に見事な模様が完成するのよ"
・5ページ目5コマ目 "誕生の儀礼 命名の儀礼 成人儀礼 人が人として認められるのは生まれによってよりそういう儀礼によってなのよ"
・9ページ目1コマ目 "や 一樹くん きてたのか"
・9ページ目2コマ目 "ええ義兄さん 沖縄のフィールドが一段落ついたもんですから 珍しいお客さんがいるんですって? 一樹おじさんはやはり人類学を専攻している若い助教授です"
・9ページ目3コマ目 "コドワくんは今いないの 波子がつれだしてるのよ あ そ そうか そりゃ残念だな 星野くん それも書斎にいれといてくれ はい"
・9ページ目4コマ目 "ニューギニアに普通入れ墨の習慣はないでしょう? 入れ墨といえばニュージーランドのマオリ族が有名だけど…"
・9ページ目5コマ目 "わしは入れ墨の風習はずいぶん古代に中国南部から日本や太平洋地方に伝わったんじゃないかと思ってるんだよ その一つがマオリ族やポリネシアで… ニューギニアではあまり受け入れられなかったかあるいはすたれてしまったが奥地のガワン族にだけ古代の秘儀として伝えられ残ったのではないかとね"
・9ページ目6コマ目 "ぜひそれを見たいもんですね 今は無理だな 厳しいタブーになってるんだ"
・9ページ目7コマ目 "わしがはじめてガワン族のに入ったのは十五年も前だ それ以来何度もいっているが…"
・10ページ目5コマ目 "あれが三井ビルそのとなりが住友ビルよ"
・11ページ目1~2コマ目 車の渋滞と街の雑踏
・11ページ目3コマ目 "コドワ ニューギニアもこれからは近代化をしてかわっていく…"
・11ページ目4コマ目 "それには教育をうけた若い者の力が必要だ きみたちがニューギニアを新しく作りかえていくんだ!"
・11ページ目5コマ目 公園の動くオブジェのようなもの
・11ページ目6コマ目 "ビールをくれ!ビールを!"
・11ページ目7コマ目 酔って暴れる男
・11ページ目8コマ目 "プランテーションができてから男たちは酒を飲んで暴れることばかりおぼえた… だれも伝統を守らない…"
・12ページ目1コマ目 "タンバランの祭りも成人式もしないのでは祖先が怒る… 森の神が怒る…"
・12ページ目2コマ目 街のなかを歩くコドワ
・12ページ目3コマ目 "コドワ ニッポンへいって文明というものを見てくるがいい わしらの国が変わっていくのは さけられないことかもしれん…"
・12ページ目4コマ目 "だが わしらには祖先からの伝統がある 守らねばならない森の秘密がある お前はそれをうけつぐ者だ"
・12ページ目5コマ目 "心が迷う時は森へいくがいい 森はお前に何でも教えてくれよう"
・12ページ目6コマ目 "コドワくん どうしたの?"
・12ページ目7コマ目 "なんでもない…"
・13ページ目1コマ目 ミス・バートンが再びやってきたのは数日後でした
・13ページ目2コマ目 "あ お茶あたしがもってく 大事な話らしいから邪魔しないようにね ん…"
・17ページ目7コマ目 "えっ?ミス・バートンは何も…どうしてそんなこと… ナミコにこれをやる"
・17ページ目8コマ目 "魔除けのお守りだ それから今日一日家から出るな"
・17ページ目9コマ目 "おれナミコすきだ ナミコがそれつけていればきっとまた会える…"
・18ページ目2コマ目 "背中に小さい深い刺し傷があったということで…"
・18ページ目3コマ目 "矢…?まさかコドワ…?"
・20ページ目3コマ目 "ママ…ねてるの…?"
・20ページ目4コマ目 "ママ!ママ!おきないわ いったいどうしたの!?"
・20ページ目5コマ目 "見ちゃいけなかったのかしら…彼が外に出るなっていったのは…"
・20ページ目6コマ目 教授の後ろ姿
・20ページ目7コマ目 写真を手にするが震えている
・20ページ目8コマ目 バタンという音に振り返る教授
・21ページ目3コマ目 "コドワ これは学問だ そ それにお前はキムリの養子なんだ 実はわしが…"
・21ページ目4コマ目 "そんなことどうでもいい!"
・21ページ目5コマ目 "人は人から生まれる! だが人の本質的な部分は儀礼によって森から与えられるのだ!"
・21ページ目6コマ目 "おれは森の精霊たちの前でしゅう長キムリの息子と認められガワンの儀礼によって成人式を受けた! おれはガワンのキムリの子コドワだ!!"
・22ページ目1コマ目 机のほうに後ずさりする教授
・22ページ目2コマ目 教授の背後にマッドメン
・22ページ目3コマ目 ドアを開け飛び出す教授 "わ…わーっ!"
・22ページ目4コマ目 雨のなかをバシャバシャと走る教授
・22ページ目5コマ目 "パパ…!?"
・22ページ目6コマ目 林のなかを走る教授
・22ページ目7コマ目 "ハッ ハァ…"
・22ページ目8コマ目 林に白い影をみつける "うっ…?"
・23ページ目1コマ目 "マッドメンよ… 遠いニューギニアの森よ…"
・23ページ目2コマ目 焼ける写真
・23ページ目3コマ目 "人に生命と力を与えるのはお前だ! 人を人とし完全なものにするのはお前だ!"
・23ページ目4コマ目 白い大蛇 "うわああああ"
・23ページ目5コマ目 "おれはガワンのキムリの子 精霊たちの…森の子だ!"
・23ページ目6コマ目 "森へいかねばならぬ…"
・24ページ目1コマ目 "翌朝林の中で父の変死体が発見されました"
・24ページ目2コマ目 "父は奇怪なことにアメのようにねじまがった一本の電柱にまきつかれて絶命していたのです"
・24ページ目4コマ目 飛行機内に座るコドワとミス・バートンと他の客
・24ページ目5コマ目 コドワの顔
★ほかにも、画は同じようでも、セリフ・ト書きが違うとこもいっぱいあるんだけど、書ききれんのでまた今度。
(またオレにしか意味わからんもん書いてもうた。)
創美版と秋田版では、ページ数も違うし、こっちにはあって・あっちにはないコマがいろいろあるんで、違いを羅列するだけでも難しいんだけどね。
いちばんの違いは、オリジナルは一話完結なんだけど、秋田版ではその後のストーリーがあるので、人はただ生まれて人になるのではなく、人の本質的なものは儀礼によって与えられ完全なものになるのだ、というコドワの信ずる「大いなる者」の論理が語られるとこである。
★創美版から秋田版になったとき削られたもの
・3ページ目6コマ目 "酋長だけは伝統的に入れ墨をする 見事なものらしい もっとも人前に見せることは決してないのだが… きびしいタブーでな"
・5ページ目6コマ目 "あなた!!ほんとうにあの子を家族にするんですの? むろんだとも まあまあそう長いことじゃない"
・6ページ目3コマ目 "特殊な社会やの中で禁止とされていることさ 死者に近づいてはいけないとか切ったツメを火に燃してはいけないとかいったたぐいの 大半は迷信にすぎないが破ると時には死をもって償わなきゃならないこともある"
・6ページ目4コマ目 "そういうわけでこの奇妙なお客はあたしたちと同居することになったのですが… キャア!き…キリのタンスを…!!"
・8ページ目1コマ目 "ン・バギ知ってるか?"
・8ページ目2コマ目 "ン・バギ?なに!?それ?"
・8ページ目3コマ目 "ン・バギおそろしい神 深い森の中にいる"
・8ページ目5コマ目 "だれもン・バギ見たことない 酋長だけが見られる ン・バギ酋長一族の守り神 だから酋長おさめる あなたはもう酋長の資格があるんでしょ じゃああなたはン・バギ見たことあるの?"
・9ページ目1コマ目 "ン・バギ?ああガワン族の伝説の怪物だよ 守り神だって!?"
・9ページ目2コマ目 "彼のトーテム動物だよ トーテミズムとはある特定の動物が一族や個人と特に親密な関係にあるという信仰だ 彼の場合それが鳥やトカゲなどではなく空想の動物である点が特殊だが…"
・10ページ目3コマ目 "そういえばで人を見かけなかったけれど…なにかありましたの? 家にひきこもってるんですよ例によって例の…"
・10ページ目4コマ目 "ン・バギですか? そう…"
・10ページ目6コマ目 の長老らしき人の姿
・10ページ目7コマ目 ン・バギがガサガサと森の中を進むシルエット
・11ページ目1コマ目 ン・バギがバシャッと海に飛び込んだらしきところ
・11ページ目2コマ目 "お帰りなさい あら助手の星野さんもいっしょ? ああてつだってもらうことができたんでね"
・11ページ目3コマ目 "コドワは? 海岸じゃないかしら このごろ南の海の方ばかり見てるのよ"
・11ページ目4コマ目 コドワが海岸に座っている姿
・11ページ目5コマ目 "ニューギニアがなつかしいんだろう でもあの子ったらぬれたシャツをきがえようともしないのよ"
・11ページ目6コマ目 "それはなんのタブー? 体の入れ墨のせいだよ わしが初めてガワン族のに入ったのは十五年も昔になるが…"
・12ページ目5コマ目 "ガランとして 日本の男の子の部屋ならマンガだのオモチャだのでちらかっているのに…"
・12ページ目6コマ目 "!?なにかしら!?このニオイ!?"
・12ページ目7コマ目 襖の取っ手に指をかける
・13ページ目1コマ目 ネズミの死骸に矢を差してあるところ "ハッ"
・13ページ目2コマ目 波子がピシャッと戸を閉める
・13ページ目3コマ目 "星野さん パパは? 書斎ですよ ミス・バートンが来ているんです"
・13ページ目4コマ目 "あら!ミス・バートンが?ニューギニアに帰ったんじゃなかったの? そうですが様子を見にまた日本に来たらしいです"
・14ページ目4コマ目 海を見ているらしいコドワ(波の音がザアアアアン)
・14ページ目5コマ目 そのころ…太平洋グアム島沖… 客船の近くの海を黒いものが通る
・14ページ目6コマ目 "なあに…? ん…なにかクジラみたいなものが北の方へ泳いでいったような…?"
・16ページ目3コマ目 "胸の気持ちの悪い怪物はなんでしょう? それがン・バギだよ"
・17ページ目1コマ目 教授と助手が部屋から出たところ
・19ページ目1コマ目 "よくないこと? 波子好きだからおしえる 今日一日家から出るな なにがあっても部屋から出るな"
・19ページ目4コマ目 壊れたカメラ
・19ページ目5コマ目 ゴロゴロゴロと雷が鳴るなか帰ってくる教授
・19ページ目6コマ目 "どうでした?やっぱり星野さんでしたの? うむ…うちから帰る途中やられたらしい"
・19ページ目7コマ目 "殺されたの!? 背中に小さい深いキズがあった だがそれは致命傷じゃないらしい…"
・19ページ目8コマ目 "どうも毒みたいだ わしがみたところではプトマインに似てるな…"
・20ページ目1コマ目 "プトマイン… 屍毒といってな…未開発種族のあいだでは腐った動物の死がいなどに矢をつきさしておいて毒矢を作る方法がある"
・20ページ目2コマ目 "屍毒…"
・20ページ目3コマ目 "大事なフィルムまで…くそっ!いったいだれが…!? たいへん!!ふってきたわ"
・20ページ目4コマ目 テトラポットに波がザバアアアンと打ち寄せる
・21ページ目1コマ目 テトラポットに黒い影(ン・バギ)がザッと乗り上げる
・21ページ目2コマ目 海から上がった影から教授の家を見上げる構図
・21ページ目4コマ目 "コドワはどこにいる? それが昼からずっと見ないのよ 海岸か林にいるんじゃないかって…"
・23ページ目2コマ目 "波子?" 波子が階段をあがる
・23ページ目3コマ目 "見ちゃいけなかったのかしら…彼が外に出るなっていったのは…"
・23ページ目4コマ目 バンバンドカンという音に波子が振り向く
・23ページ目5コマ目 "どうしたのパパ! わからんなにかが家をたたいてる!"
・23ページ目6コマ目 "風でなにか飛んできたのか?"
・23ページ目7コマ目 ドアを開けて震える教授
・24ページ目1コマ目 "家の外になにか大きなものがいる!外に出ると危険だ! ああ電気が…"
・24ページ目2コマ目 "おまえたちは二階へあがってなさい! パパ家がゆれてるわ!"
・24ページ目3コマ目 "通じない…電話線が切れたのか?"
・24ページ目4コマ目 窓が割れる "キャア"
・24ページ目5コマ目 "ママしっかり!"
・25ページ目1コマ目 ン・バギが家の外にいる
・25ページ目2コマ目 ン・バギの爪がバキッと家を壊して入ってくる
・25ページ目3コマ目 耳をふさぐ波子と気を失った母
・25ページ目4コマ目 立ち向かう教授
・26ページ目1コマ目 ン・バギの姿 "ン…ン・バギ!?"
・26ページ目2コマ目 "…静かになったわ?"
・26ページ目3コマ目 バタンという音にビクッと振り返る波子
・27ページ目3コマ目 "あ…あなたは…知ってて…パパを…"
・27ページ目4コマ目 波子がドサッと倒れる
・27ページ目5コマ目 壊れた家 "翌朝 半壊した家の中に人びとは父の惨死した姿を見つけました 母は失神していてなにもおぼえておらず…"
・28ページ目2コマ目 飛行機の窓の外を見るコドワ
・28ページ目3コマ目 "あたしはだれにも真相はいいませんでした…"
・28ページ目4コマ目 "なぜならすでにあたしは彼らの一族なのだし ほかの人には見えないのですが…"
・28ページ目5コマ目 "あたしの近くにはいつでもマッドメンがいるようになったのです…"
★秋田版で新たに加えられたもの
・2ページ目2コマ目 "成田じゃないの?ママ いいのよエア・ニューギニーは鹿児島空港に入るの そこから国内線でくるのよ"
・5ページ目3コマ目 "しゅう長というのは正確ではないけれど…彼の父のキムリは代々特殊な入れ墨を伝えている宗教的に権威ある家系なのよ 子供のころから少しずつ入れ墨をして… 成人するころには全身に見事な模様が完成するのよ"
・5ページ目5コマ目 "誕生の儀礼 命名の儀礼 成人儀礼 人が人として認められるのは生まれによってよりそういう儀礼によってなのよ"
・9ページ目1コマ目 "や 一樹くん きてたのか"
・9ページ目2コマ目 "ええ義兄さん 沖縄のフィールドが一段落ついたもんですから 珍しいお客さんがいるんですって? 一樹おじさんはやはり人類学を専攻している若い助教授です"
・9ページ目3コマ目 "コドワくんは今いないの 波子がつれだしてるのよ あ そ そうか そりゃ残念だな 星野くん それも書斎にいれといてくれ はい"
・9ページ目4コマ目 "ニューギニアに普通入れ墨の習慣はないでしょう? 入れ墨といえばニュージーランドのマオリ族が有名だけど…"
・9ページ目5コマ目 "わしは入れ墨の風習はずいぶん古代に中国南部から日本や太平洋地方に伝わったんじゃないかと思ってるんだよ その一つがマオリ族やポリネシアで… ニューギニアではあまり受け入れられなかったかあるいはすたれてしまったが奥地のガワン族にだけ古代の秘儀として伝えられ残ったのではないかとね"
・9ページ目6コマ目 "ぜひそれを見たいもんですね 今は無理だな 厳しいタブーになってるんだ"
・9ページ目7コマ目 "わしがはじめてガワン族のに入ったのは十五年も前だ それ以来何度もいっているが…"
・10ページ目5コマ目 "あれが三井ビルそのとなりが住友ビルよ"
・11ページ目1~2コマ目 車の渋滞と街の雑踏
・11ページ目3コマ目 "コドワ ニューギニアもこれからは近代化をしてかわっていく…"
・11ページ目4コマ目 "それには教育をうけた若い者の力が必要だ きみたちがニューギニアを新しく作りかえていくんだ!"
・11ページ目5コマ目 公園の動くオブジェのようなもの
・11ページ目6コマ目 "ビールをくれ!ビールを!"
・11ページ目7コマ目 酔って暴れる男
・11ページ目8コマ目 "プランテーションができてから男たちは酒を飲んで暴れることばかりおぼえた… だれも伝統を守らない…"
・12ページ目1コマ目 "タンバランの祭りも成人式もしないのでは祖先が怒る… 森の神が怒る…"
・12ページ目2コマ目 街のなかを歩くコドワ
・12ページ目3コマ目 "コドワ ニッポンへいって文明というものを見てくるがいい わしらの国が変わっていくのは さけられないことかもしれん…"
・12ページ目4コマ目 "だが わしらには祖先からの伝統がある 守らねばならない森の秘密がある お前はそれをうけつぐ者だ"
・12ページ目5コマ目 "心が迷う時は森へいくがいい 森はお前に何でも教えてくれよう"
・12ページ目6コマ目 "コドワくん どうしたの?"
・12ページ目7コマ目 "なんでもない…"
・13ページ目1コマ目 ミス・バートンが再びやってきたのは数日後でした
・13ページ目2コマ目 "あ お茶あたしがもってく 大事な話らしいから邪魔しないようにね ん…"
・17ページ目7コマ目 "えっ?ミス・バートンは何も…どうしてそんなこと… ナミコにこれをやる"
・17ページ目8コマ目 "魔除けのお守りだ それから今日一日家から出るな"
・17ページ目9コマ目 "おれナミコすきだ ナミコがそれつけていればきっとまた会える…"
・18ページ目2コマ目 "背中に小さい深い刺し傷があったということで…"
・18ページ目3コマ目 "矢…?まさかコドワ…?"
・20ページ目3コマ目 "ママ…ねてるの…?"
・20ページ目4コマ目 "ママ!ママ!おきないわ いったいどうしたの!?"
・20ページ目5コマ目 "見ちゃいけなかったのかしら…彼が外に出るなっていったのは…"
・20ページ目6コマ目 教授の後ろ姿
・20ページ目7コマ目 写真を手にするが震えている
・20ページ目8コマ目 バタンという音に振り返る教授
・21ページ目3コマ目 "コドワ これは学問だ そ それにお前はキムリの養子なんだ 実はわしが…"
・21ページ目4コマ目 "そんなことどうでもいい!"
・21ページ目5コマ目 "人は人から生まれる! だが人の本質的な部分は儀礼によって森から与えられるのだ!"
・21ページ目6コマ目 "おれは森の精霊たちの前でしゅう長キムリの息子と認められガワンの儀礼によって成人式を受けた! おれはガワンのキムリの子コドワだ!!"
・22ページ目1コマ目 机のほうに後ずさりする教授
・22ページ目2コマ目 教授の背後にマッドメン
・22ページ目3コマ目 ドアを開け飛び出す教授 "わ…わーっ!"
・22ページ目4コマ目 雨のなかをバシャバシャと走る教授
・22ページ目5コマ目 "パパ…!?"
・22ページ目6コマ目 林のなかを走る教授
・22ページ目7コマ目 "ハッ ハァ…"
・22ページ目8コマ目 林に白い影をみつける "うっ…?"
・23ページ目1コマ目 "マッドメンよ… 遠いニューギニアの森よ…"
・23ページ目2コマ目 焼ける写真
・23ページ目3コマ目 "人に生命と力を与えるのはお前だ! 人を人とし完全なものにするのはお前だ!"
・23ページ目4コマ目 白い大蛇 "うわああああ"
・23ページ目5コマ目 "おれはガワンのキムリの子 精霊たちの…森の子だ!"
・23ページ目6コマ目 "森へいかねばならぬ…"
・24ページ目1コマ目 "翌朝林の中で父の変死体が発見されました"
・24ページ目2コマ目 "父は奇怪なことにアメのようにねじまがった一本の電柱にまきつかれて絶命していたのです"
・24ページ目4コマ目 飛行機内に座るコドワとミス・バートンと他の客
・24ページ目5コマ目 コドワの顔
★ほかにも、画は同じようでも、セリフ・ト書きが違うとこもいっぱいあるんだけど、書ききれんのでまた今度。
(またオレにしか意味わからんもん書いてもうた。)