千葉公慈 2012年 河出書房新社
帯にいわく「しきたりや年中行事 わらべ唄や昔話、遊び… 「風習」に秘められたミステリーを解き明かす!!」
ということで、そういう本。
著者は曹洞宗の僧侶だそうで。
べつにムリくり怖がらせてやろうとかって、ホラーな本ではない。
まあ、しきたりとかの裏にあることを紹介はしているが、「そういうのを『迷信だ』とか簡単に切って捨てないで、『怖い』って思うことが、どう役立ってきたのか、それを伝えていこうとした意味はなんなのか、もうちょっと考えて大事にしなさい」みたいなことがテーマ、だと思う。
でも一読した感想としては、そーんなにおもしろいとまでは思わなかったな。
まあ私も長いこと日本人やってるから、どこかで聞いたことある話かもって思っちゃうのはしかたない。
著者はこういうことに博識らしく、いろんなことを紹介してくれるのはいいんだけど、ところどころに想像が入ってきちゃうのが、私としてはのめりこめない。
徹底的なリサーチ、客観的な検証とかは、傾聴に値するし、あるいはまったく逆で、史実に題材を借りた、思い切ったフィクション(たとえば私の好きな諸星作品みたいの)なら、それはそれで楽しめるんだけど、著者の想像ってのは、私みたいな人間にとっては、いちばん邪魔。
それでも、年中行事に関する逸話を、暦の順に並べてくれてる章なんかは、便利でいいけどね。
あれって何だっけえ?とか思ったときに、ちょっとした辞書代わりみたいに、サッと探すのには適してるかも。
1章 奇妙で不可思議な「しきたり・タブー」の謎を解く
2章 身近な「年中行事」に秘められたミステリーとは
3章 「子どもの遊び・わらべ唄」のルーツをたどって見えた恐怖
4章 本当に恐ろしい「昔話」はいかに編まれたか
帯にいわく「しきたりや年中行事 わらべ唄や昔話、遊び… 「風習」に秘められたミステリーを解き明かす!!」
ということで、そういう本。
著者は曹洞宗の僧侶だそうで。
べつにムリくり怖がらせてやろうとかって、ホラーな本ではない。
まあ、しきたりとかの裏にあることを紹介はしているが、「そういうのを『迷信だ』とか簡単に切って捨てないで、『怖い』って思うことが、どう役立ってきたのか、それを伝えていこうとした意味はなんなのか、もうちょっと考えて大事にしなさい」みたいなことがテーマ、だと思う。
でも一読した感想としては、そーんなにおもしろいとまでは思わなかったな。
まあ私も長いこと日本人やってるから、どこかで聞いたことある話かもって思っちゃうのはしかたない。
著者はこういうことに博識らしく、いろんなことを紹介してくれるのはいいんだけど、ところどころに想像が入ってきちゃうのが、私としてはのめりこめない。
徹底的なリサーチ、客観的な検証とかは、傾聴に値するし、あるいはまったく逆で、史実に題材を借りた、思い切ったフィクション(たとえば私の好きな諸星作品みたいの)なら、それはそれで楽しめるんだけど、著者の想像ってのは、私みたいな人間にとっては、いちばん邪魔。
それでも、年中行事に関する逸話を、暦の順に並べてくれてる章なんかは、便利でいいけどね。
あれって何だっけえ?とか思ったときに、ちょっとした辞書代わりみたいに、サッと探すのには適してるかも。
1章 奇妙で不可思議な「しきたり・タブー」の謎を解く
2章 身近な「年中行事」に秘められたミステリーとは
3章 「子どもの遊び・わらべ唄」のルーツをたどって見えた恐怖
4章 本当に恐ろしい「昔話」はいかに編まれたか
