many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

“She's Rain” シーズ・レイン

2014-07-09 21:10:15 | 読んだ本
平中悠一 1985年 河出書房新社
ときどき私がとりあげる、当時は何故か手にとったんだけど、いちど読んでそれきりの、同時代的小説シリーズの第何弾か(?)
私の持ってるのは1987年11月のだけど11版を重ねてるわけだし、それなりに売れてたんだろうな。
(大学生協の書店で平積みになってたんで、読んでみようと思ったんぢゃないかという気がする。)
しかし、いま読んでみても、そんなにおもしろいとは思えない、わるいけど。
通勤電車んなかで、1往復しないあいだに読み切った。その理由は、41字×14行(気になると数えちゃうんだよね、こういうの)でしか組んでない、1ページあたりの文字の少なさにもよる。
なかみも、クールをきどってんだろうけど、どっちかっていうと、空虚としかいえない。
1983年の夏、17歳の少年少女たちの物語。
舞台が神戸であることや、
>そんな都市の7月13日の水曜日から、16日の土曜日の夜までにおこった出来事を中心にまとめてみようと思う
なんてとこが、おいおい、村上春樹のエピゴーネン?って思っちゃう。
(村上春樹は、「この話は1970年の8月8日に始まり、18日後、つまり同じ年の8月26日に終る。」だったりする。)
>「みんな一生懸命なんだ。ただ、行き方が違うだけさ。(略)」
とか
>「そういう話は酒のない所でしてくれ」
みたいなセリフ回しも、なんか浮いちゃってて、すかしてる感じ、って言ったら失礼か。
(酒のない所で、って、あんた17歳だろ。)
まあ、高校生だけど酒飲んでパーティやってとか、バンドやっててみんな楽器がお上手とか、当時、80年代には、少年少女なりのバブルがあったんだよなあ、って気がしないでもないけど。
うーん、やっぱ、なんか心にとまるものがないねえ。
コメント
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